after story 6

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梅雨に入り、雨の日が続く。


あれから、渚くんは私たちとよく会うようになった。




「湿気でべとべとする~スカートにして来ればよかった……蒸し暑っ……」


「ギャルやめたんじゃなかったの?」


「だってスカートのが快適だったんだもーん」




今日も今日とて自由な私の彼氏、佐藤氷。


彼の話し方は未だギャルが抜けきれないままであった。




「何、スカートってそんな快適だったわけ?」




ファーストフード店でポテトをむしゃむしゃ食べて鞠と緑を待つ私たち3人。


佐藤と渚くんの仲が良くなってきたことによって、私もよく渚くんと話すようになってきていた。




「ジーパンより軽いし、風通しいいし、夏はあっちがいいわ」


「へぇ、さすが元ギャル。……元だよな?」


「いや、佐藤まだたまにギャル化することあるから」


「女子会すんのに男一人混じってんの浮くじゃん?」


「お前入ってて女子会って言えんのそれ?」


「わからん」




なんて雑談をしながら外を眺めていると、黒い傘をさした鞠がぱたぱたとこちらに向かってくるのが見えた。


外はしとしとと雨が降っていて、走ってくるその姿が危なっかしく見える鞠。


……あの鞠が黒い傘を?


それにそんなに急いでどうしたのか。




お店の中に入ってきた鞠は私たちに気付いてまた、ぱたぱたと駆け寄ってくる。




「どうしよう、のど!!!」




それは困ったようなかわいい顔を向けて来たのだ。


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