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よく話しかけられるんだとしたら、ちょっと……気になってしまう、けれど。
女の子とかからも話しかけられるんだろうか……でも氷だからなぁ……。
男女関係なく話しかけられていそうだ……。
そもそも今まで、ギャルとして過ごしてきたんだから、話しかけやすいかもしれないし。
「ギャルやめた理由コイツに聞いたら、彼女が出来たからって言うじゃん?そう言われても俺らは二年以上女子として認識してたわけじゃん?入学の頃から目立ってたし、男だって言われても彼女いるって言われてもピンと来なくて」
「大丈夫、彼女の私もピンと来てないから。その感覚は間違っていない」
私は強く頷いて、彼に同意した。
氷はそんな私に悲しそうな瞳を向けてくるから、可愛いけどそろそろ意地悪するのもやめてあげないといけない。
「ここに連れてきたってことは、緑たちに紹介するってことでいいの?」
緑は、このグループに入れるならあと二人まで、と話していた。
『媚びてこないけど変に自信家でもない性格まともな奴』という条件付きで。
今のところ媚びられてもいないし、自信家というようにも見えないけれど……性格まではわからない。
「あー……ちょっとお試しで?とりあえず飯食わね?ってこっちで話してて、その流れで連れてきちゃっただけなんだけど」
「え、お前らカレカノ二人で食べてるんじゃねぇの?」
「二人で食べると思ってる所に入ってこようとする勇気もすごいと思う」
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