第6話

自室を出たオレは、冒険者たちがザコモンスターたちを倒してダンジョンの奥まで進んできた時に迎え撃つために中ボスのに移動していた。


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ちゅうボスの

ダンジョンの内部ある中ボスが待ち構える場所、部屋、空間。

そのほとんどはダンジョンのおおよそ中間地点あたりに存在している。

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そして中ボスのにて待機していた。



―――また待機!!!



さっきまで自室で待機していた中ボスのオレは、冒険者の襲来をうけて、今度は中ボスの間で待機。


ついに冒険者がダンジョンに来たからといって中ボスがダンジョンの入口までいくことは出来ないのである…。


中ボスは中ボスらしく、自分の居場所で冒険者たちを待ち受けなくてはならないのだ。


めっちゃ待機するじゃん中ボス…。


ダンジョン内部を冒険者目線で簡単に説明すると。

ザコモンスターたちがランダムで襲いかかるステージ1→そこを通り抜けると戦闘必須のオレのような中ボスのまつ中ボスの間→そしてまたザコモンスターがランダムで襲いかかるステージ2→そこも越えてやっとダンジョンの最深部であるボスの間へとたどり着く。


つまり冒険者は4段階の試練を越えて、やっとダンジョン制覇となるのだ。


つまりステージ1の時点でそこに配属されているザコモンスターたちが冒険者たちを退ければボスどころか中ボスであるオレの出番すら無いということだ。


我が魔王軍のダンジョンは基本的には全てこの4段階のシステムで構成されている。




このシステムこそがオレがダンジョンで一番ツラいのは、ザコモンスターはもちろんボスでも無く、間違いなく中ボスであると考える所以なのである。


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