集団転移に巻き込まれました、当然チートスキルは無しです。神様がお詫びに種族を変えてくれたけどこっちの方がチートじゃないですか？

第18話

グラトニーについて友好関係に有る国の王や知り合いに伝えに行ってキュアノス島に帰ってくるとグラトニーに対して有効な金属融解液が完成したから配ってきてと言われたので

もう一度、転移で同じところに行くことになった。

今がハジメくんのところで金属融解液について説明している。

「こんな短時間で対抗手段を用意するとは流石ですね」

「これに関しては俺はなんにもして無いけどね。このグラトニーの金属専用の金属融解液を瓶に入れて投擲したり、剣や鏃に塗って攻撃に使っても効果がでるから。作った本人達は液体だと戦闘に使いにくいからって、すぐに新しい物の開発をはじめるって言ってたよ」

グラトニーに対して有効な道具が何一つ無かった状態なんだから、それがこんなに早く用意出来ただけでじゅうぶん凄いと俺は思うんだけどな。

「有効な対抗手段が有る。それだけで住民の不安を抑えることが出来ます。兵の損耗も抑えられますし。為政者としては凄い助かります」

「ハジメくんもすっかり貴族だね」

「町を作るとなると中途半端なこと出来ないですからね」

流石ハジメくん。好き勝手にやってる俺とは大違いだ。

「でも、そのまま金属融解液を作るにはグラトニーの金属も必要らしいんだよね。しかも金属融解液を使って融解させてない物が…」

金属融解液を作る為には金属融解液を使わないでグラトニーを倒す必要がある。

まぁ、グラトニーの金属50gで金属融解液1Lを作れるって聞いてるから、そこまで必死になって集める必要は無いかも知れない。

実はそれ以外の素材の方が数が必要なのでこの後、その素材集めに行かなきゃいけない。

「余裕があったら金属融解液を使わないで倒して保管しておくので、いつでも取りに来てください」

「ありがとう。無理しない範囲で集めてくれると嬉しい」

伝えることはこれで全部なので、

グラトニーの金属はちゃんとお金払うからと言ってキュアノス島に帰って来た。

本当はもう今日はゆっくりしたいけど。

ダンジョンの周りを囲む壁を用意したり、最低限必要な施設を作ったりして、ダンジョンを一般開放出来るようにしないといけない。

まぁ、作るのは俺じゃなくてロスさんだから

俺のやる事は特に無いから対して疲れることはないと思う。

とう言うわけでロスさんを説得しにロスさんの所に向かった。

「久しぶりロスさん」

「んっ、久しぶり。コウ」

リバイアサンのお店でご飯を食べるロスさんを発見。

ご飯を邪魔するとお願いを聞いてくれなくなっちゃうので挨拶だけしてロスさんの食事が終わるのをまつ。

「ここはお好み焼きのお店なんだね」

自分たちで焼くタイプのお店ではないけど、個々はお好み焼きを売っているお店らしい。

豚(オーク)玉やイカ(クラーケン)玉などがメニューに載っている。

「店員さん、豚玉1つ」

ちょうどお腹が空いていたので、豚玉を注文した。

鰹節までしっかりトッピングされたお好み焼きが運ばれてくる。

シマヅでは海産物祭りだったので久しぶりの肉だ。

海産物も好きだけど。やっぱりそれだけを食べてると飽きがくるよね。

お好み焼きを食べてるとやっぱり飲み物が欲しくなる。

自家製コーラの元、完成した後すぐに収納魔法に仕舞っちゃってまだ味見してなかったな。

しっかりと自分で持ち込んだ飲み物を飲んでいいか店員さんに確認して許可を貰ってから、コーラの元と炭酸水を収納魔法から取り出して自家製コーラを完成させる。

「コ〇・コーラには遠く及ばないけどしっかりコーラだな」

そう簡単に企業のコーラに追いつくことはやっぱり難しい。

「飲みたいんですね…」

いつの間にかコーラを飲んでいる俺のことをロスさんがジーッと見ていた。

と言うか料理をしている店主までいつの間にか出てきてるし。

まぁ、正直こうなる気はしていたので最初から店の中にいる人の分のコーラの元と炭酸水は用意してある。

それを店主に渡して、飲んでいい代わりに自分たちでやってと作り方を教えた。

ロスさんの分だけは自分で作る。

「美味しい。コレは量産できるの？」

ロスさんも気に入ったようで量産できるか聞いてくる。

コーラの元自体は材料をもう栽培しているので割と簡単に量作れるけど。

意外と炭酸水の方が問題かもしれない。

この炭酸水は精霊界に自生しているマングローブの樹液なので数十人分を用意するのは問題ないけど。ロスさんだけでなくキュアノス島全体で流行るだろうから数千人単位の量が必要になる。

その問題をクリアするにはマングローブの植林を考えなきゃいけないだろう。

そうロスさんに伝える。

「私に任せて、辺り一帯そのマングローブの林にしてみせる」

地の精霊王であるロスさんならほんとに出来るだろうけど。それはやりすぎなのでほどほどに抑えて欲しい。

後は今すぐにマングローブを植林しに行こうと動き始めたので。

待って、その前に壁と建物を作って！と必死にお願いして何とか作ってもらった。

ちなみにその壁と建物は、今までロスさんに作って貰った物の中で1番手抜きだった。

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