第3話
「と言っても鑑定のスキルを阻害するようになってるし、ハズレの魔道具の方が多いから探すのはオススメしないけど。当たりも大した効果じゃないしね」
鑑定スキルの阻害か。その割にはフェムトはしっかり効果を見破ってる訳だけど。
まぁ、神様だしそのぐらい当たり前か。
「まぁ、俺にはどれが魔道具なのか見分けなんてつかないし。魔道具っぽいのには触らないようにするよ」
「そうした方が良いね。触ったら確率で即死させる魔道具とかあるし」
それフェムトが言ってたハズレの魔道具の事かな?効果が極端過ぎないかな?
「絶対に触らないようにする」
「まぁ即死って言っても発動する確率が1万分の1とかだから、よっぽど運が悪くなければ死なないよ。もし、死んだとしても僕が蘇生するし」
フェムトそういうこと言うと発動しちゃうんだよ!って思ったけど。蘇生も出来るんだし発動しても問題ないか。
「それにしても、どんな魔物が出てくるんだろうね?」
研究所だからキメラとかゾンビとかそんなイメージがあるけど、今まで出てきたのがゴーレムとドールで無機物系だから、オートマタとかみたいな機械人形とかそんな感じの魔物が出てくるのかな?
「それにしても、この階層明らかにこの世界の知識じゃ作れないよね?」
「コウがダンジョンコアに魔力を込めた時に地球の情報も一緒に入り込んだんじゃない?で、面白そうだったからダンジョンコアが再現する事にしたって言うのが可能性としていちばん高いかな?」
「ちょっと気になってたんだけどさ。ダンジョンコアって意志を持ってたりするの?」
面白そうだったから階層として再現したと言ってるから意志を持っているのは確定な気もする。
「ダンジョンコアはただの演算装置だよ。その演算装置を使ってダンジョンを作ってるダンジョンマスターってのがいるけど。今も僕達のことを見てるはずだよ?神と亜神がダンジョンに入ってくるなんて一体何が?って混乱しながら」
ダンジョンマスターからしたらチーターがダンジョンに入ってきたような感じでパニックみたいな感じなのかもしれない。
「わかってるなら、入ってこないでください」
突然、声だけが聞こえてくる。流れ的にダンジョンマスターの声だろう。当たりを見ても何もいないし、声だけ届けてるのだろうか?
「コウ?よく見てちゃんと目の前にダンジョンマスターはいるよ?」
え?と前を見ると、手のひらサイズの妖精が目の前を飛んでいる。
こいつがダンジョンマスター?
「そもそもダンジョンは人間種の資源確保と修練の為にあるのに神族が来たらダメでしょーが!」
手のひらサイズの妖精がポカポカ叩きながら文句を行ってくる。
「まぁまぁ落ち着いて。この島って人間界に有るけど。ちょっと特殊な島なんだよ。島の管理者が俺だったり」
「はぁ?亜神が管理者?そんなこと世界新様が許さないでしょ?何がどうなってるのよ」
神様間にも色々複雑なルールが有りそうな感じだもんな。確実に神様間で問題になりそうな存在だもんね俺って。
ひとまず、ダンジョンマスターになんでそんなことになってるか1から説明する。
「アンタ滅茶苦茶すぎるでしょ!?」
「まぁ、なんか色々と有り得ないことが起きた結果がアンタってことはわかったわ。でも、そうなるとここに私の存在意義ってない?」
「ある意味無限に金属が取れる鉱山だし、需要が無いわけじゃ無いよ?」
俺の関係者しかこの島にいないから人間種の資源確保と修練の場として活躍できるかと問われたら微妙だけど。
「やっぱりダンジョンだけでも人間種に解放そた方がいい?」
「それはそうだけど。そんなことしてもアンタにメリットが無いじゃない」
確かに不特定多数の人が来ることになって良くない事を考えてる人がキュアノスに来るようになるだろうし、俺にメリットは無さそうだよね。
「その代わり。魔力が提供するから、俺の考えてる階層を1~2用意するってのはどう?」
ダンジョンを作るのって面白そうだよね。
それに、リンファスにアイアンゴーレムを売っぱらったからキュアノス島にアイアンゴーレムが狩れるダンジョンがあるのはバレてるんだよね。
そう考えると、ダンジョンの周りに施設を作って、そこだけ人間種が滞在していい所として解放した方が面倒事が回避できると思うし。
ダンジョンと協力出来るなら、やってみたいこと有るし。
「アンタが直接ダンジョンを作るのは無理だから、どんな階層にしたいか私が聞いて再現する感じになるけどそれでも良いなら、いくつか階層を作らせてあげる」
「それでじゅうぶん!」
「わかったわ。これで契約成立。でも、階層を作る時にルールがあったりするからそれ逸脱するものは作れないからね」
階層を作る時のルールね。
まぁきっとゴールは絶対作らなきゃ行けないとか溶岩地帯に雪原で暮らす魔物を設置できないとかそんな感じだろう。
今まで潜ったダンジョンからして物理法則は結構無視してるもの多かったし。
読んでいただきありがとうございます。
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