第2話
「これがあれば、介入後1からどんな人物か調べる人間が減る。予定より早く行動に移せるかもね」
王城に直接転移して、国王陛下にようがあるんだけど会えますか?と聞いたらそのまま国王の所に案内されたので、サラーさんに書いてもらった情報が書いてある紙を国王に渡した。
「役には立つと思いますが、100パーセント鵜呑みにするのもまずいと思いますよ」
「それはそうだ。参考程度だとしても便利だと言うことだよ。それを理解してるから持ってきてくれたんだろう?」
「その通りなんですけどね。じゃあ今日はこれで失礼しますね」
紙を渡すだけ渡して、直ぐに帰るって普通じゃありえないと思うけど。
フィア達に出来るだけ直ぐに帰るって約束したし。
「もう帰っちゃうのかい?正直、コウくんが居てくれればサボれるからもう少しいて欲しいんだけど」
ぶっちゃけたな?国王。国王に会いに執務室に来る度、山のような書類の処理をしてるから、そう思うのもわからなくはないけど。
それを知った上で俺が用事もなく国王とお茶してると王妃とか宰相達に俺も怒れれるので早く逃げるに限る。
「妻たちに用事だけ終わらせて早く帰るって約束してしまったので」
そう言って国王の執務室を後にした。
「ただいまー」
「はーい、おかえり」
「みんなは?」
「今は散歩で島を歩き回ってるよ」
「そっか。じゃあせっかくだし、俺らも2人っきりで散歩しようか」
ーーーー
「えへへ、コウと2人っきりってなかなか無いから楽しまないと」
確かにフェムトと2人っきりってあんまり無かった気がする。
「そうだ。コウ、この島のダンジョンはわざわざコアを切り離す必要無いんじゃない?
精霊と幻獣種しかいないんだから、スタンピードが起きても怪我人なんて出ないだろうし」
フェムトがそう言えばという感じでそんな事を言い出した。
「確かにゴーレム如きで怪我するような人この島には居ないけど。手間じゃない?スタンピードが起きたら。それにダンジョン内にダンジョンコアがあるといい事あるの?」
ダンジョンコアをダンジョンから持ち出せばスタンピードが起きなくなると言う利点が有るけど。
持ち出さない利点が有るのだろうか?
「コアがダンジョン内にあれば、ダンジョンは成長していくんだよ。コアを持ち出せばスタンピードは起きないけど。代わりにダンジョンは成長しない。コウはもうちょっとダンジョンの難易度高くても良いのにって思ってたでしょ?」
へ〜。そんな効果があったんだな。
それなら確かにここのダンジョンはコアを持ち出す必要は無いかも。スタンピードが起きたってこの島なら直ぐに鎮圧できるだろうし。
「それなら確かにコアはダンジョン内にあった方がいいと思うけど。ダンジョンの成長ってそんなに直ぐに起きるものなの?」
ダンジョンにいても直ぐに成長すらなら、コアをそのままだとしていいと思うけど、時間がかかるならダンジョン内にコアを置いておく必要はないと思うし。
「ダンジョンの成長は魔力が必要なんだけで
、普通は魔力を用意するのにだいぶ時間
がかかる。でもコウがいれば魔力を吸収させて今すぐにでも成長させられるよ」
それはなら直ぐにダンジョンを成長させようということで、ダンジョンコアを安置してある建物に向かった。
「ダンジョンコアをダンジョンに戻すから、この建物は要らないよね」
氷だから一瞬で消せるし。
「それは辞めといた方がいいと思うよ。コウが作った建物ってことで結構人気あるし」
あっそうなの?じゃあ残しておこうか。
そんなに大きい建物じゃないし邪魔にはなってないし良いだろう。邪魔になったら撤去すれば良いか。
「で、ダンジョンに魔力をあげるにはどうしたらいいの?」
ダンジョンの中で魔力を垂れ流していれば良いのかな?
「ダンジョンコアに魔力を流し込めば良いよ」
それでいいのかと思いつつ。ダンジョンコアに魔力を流し込む。魔力をいくら流し込んでも限界が全く見えないので、3分の2ぐらいでやめた。
「終わったらコアをダンジョン内に置いて外に出れば大丈夫だよ」
言われた通りにダンジョンコアをダンジョンに置いて外に出ると。
ダンジョンの入口が閉じて中に入れなくなった。
「ダンジョンの成長が始まった証拠だね。成長が終わると中に入れるようになるよ」
成長の仕方としては今まであったところは変更無しで新しい階層が追加される感じになっているらしい。このダンジョンは以外に深い成長して新しく出来た階層に向かうのが楽になるように1度踏破した階層に転送機能があると便利で良いなー。追加されないかな。
「すぐにはダンジョンの成長は直ぐに終わらないし、別のことをして待ってよう」
ダンジョンの成長が終わるまで入口で待ってる。なんて言うのは嫌なので、また明日様子を見に行くるということでその場を後にした。
「後は2人用のテーブルゲームで遊ぼうコウがいない間は遊ぶ気になれなかったから、まだ1回も遊んでないゲームが残ってるんだよね」
夕食の時間になるまでフェムトとテーブルゲームで遊んだ。
読んでいただきありがとうございます。
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