第41話
宝箱に入っていたランタンを取り出す。
宝箱に入ってるんだからただのランタンということは無いだろう。
案の定、魔道具だったので魔力を込めて起動させるとランタンの中に火が灯り辺りを照らし始めた。
水中でも当然のように使えるには便利だけど、そのぐらいだったら錬金術師でも普通に使えるし、他にもなにか効果があったりしないかな?
とは言っても魔道具の鑑定なんて出来ないので効果の調べようがない。
考え無しにランタンをとって起動させたけど、下手したら呪いの道具とかの可能性もあったんじゃ?
宝箱のトラップをやり過ごして、もう安全だと勝手に思って、何も考えずに手に取っちゃったけど、デメリットがある魔道具て可能性もゼロじゃなかったよな。
宝箱に浮かれすぎてたとちょっと反省。
詳しい効果はフェムトに聞けばわかるだろう。
おーいフェムトさんや〜と念話を送る
(フィアちゃんたちと地球に行ったらどこに行くかで盛り上がってたからコウの事は確認して無かったけど、ダンジョンに潜ってたんだね。その手に持ってる魔道具の効果が気になったのかな?)
(そう。光る以外にも効果がなにか有るのかなって)
(それは大丈夫だけど、たまに人間からしたらデメリットにしかならないような効果をもつ魔道具とかあるから、魔道具の鑑定ができる人がいないのに触るのは危ないよ?)
(やっぱりそう言うの有るんだ。魔道具が出てきた!って手に持って起動させてからもしかしてこれ結構危ないことしてるんじゃって気づいたんだよね)
(コウって割と考える前に体が動くタイプだよね。いつか痛い目見るよ?それは置いといてそのランタンの説明だね。まずは手を離しても浮遊して自動でついてきてくれる)
それは中々の便利機能だ。
ランタンから手を離し離れようとすると自動的に後ろを着いてきた。
結構速度を出して動いてもしっかり後ろを着いてきた。
それにしてもこのランタンをつけてから全く魔物に襲われなくなったな。
(それがそのランタンの1番の効果だね。
そのランタンの使用者より弱い魔物は襲ってこなくなる。ボスモンスターだったり1部例外はいるけど)
このランタンがあれば格下と無駄な戦闘しなくてすむのか。想像以上に当たりの魔道具だったな。
(人間からしたら、ランタンの効果を維持する魔力の消費がバカにならないから、戦闘するより魔力を消費しちゃう残念な魔道具なんだけどね)
確かに魔道具にしたら魔力の消費が多いかな?俺の魔力量からしたらどのぐらい消費してるか確認しようとしないと分からないぐらいの消費量だけど。
(コウが使えばボスモンスター以外みんな襲って来なくなるだろうね。ああそうだモンスター避けの効果はダンジョンでしか使えないから、すっかり忘れてた)
外じゃ使えないのか。でも魔物と連戦するような場所ってダンジョンぐらいだし問題ないか。
(説明有難う。もう帰ろうかと思ってたけど魔物が襲ってこなくなるならもうちょっとこのダンジョンを探索してから帰るよ)
(はーい気をつけてね。後、ティアナが例の島にお店をだしたいって言ってるリバイアサンがいるって言われたから、今度直接話に行ってあげて)
リバイアサン里には水中で暮らしている種族しか来れないし、元々あの島は精霊や幻獣種の為の施設を作ろうと思ってたし丁度いいかも。食べ物屋さんは絶対必要だし。
ってなるとあの島だけで使える専用通貨とか作った方が良いかな?
規模が大きくなるだろうし、物々交換には限界が来るだろう。
そうなると先に区画とか考えなきゃいけないか。
適当に建ててあとから建て直しとか面倒臭いし。
って考えるとダンジョンコアの置き場所として適当に建物、建てちゃったな既に。
そう言えばリバイアサンの里を作ったのはティアナさんだったな。
そこら辺も込みでティアナさんに手伝ってもらうか。
ダンジョンの中を考え事しながらフラフラ泳いでいるが魔物は一定以上の距離から近づいて来ない。
これは楽だな。討伐メインじゃなくて探索メインの時に使えば邪魔を気にせずゆっくりダンジョンを探索出来る。
ダンジョン内でも魔物じゃない生き物は何故か存在していてコイツらは近寄ってこなくなったりとかしないのでアワビとか伊勢海老とか高そうな海産物を採集した。
特にタコはこないだたこ焼きを作った時に大量に消費したので多めの捕まえた。
と言っても海産物以外には特に新たな発見はなく時間もたってるし、そろそろ帰らないとなにか言われそうなのでダンジョンから転移で帰還した。
一応、次の階の階段は見つけておいたので今度来る時は下の階を探索しよう。
リバイアサンの別荘に帰ってきてランタンに魔力を流すのをやめて収納魔法にしまう。
談話室に居るよとフェムトから念話が来たので、お風呂に入って体を綺麗にしてから談話室に向かうと、フィア達が旅の情報誌をみんなで読んでいて、本当にこんなのあるの?
と夕食の時間まで質問攻めにあってしまった。
読んでいただきありがとうございます。
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