第29話

ユタラプトルにアロサウルス、カルノタサウルス有名肉食恐竜のオンパレードだーと騒いでいたら、あいつら火を吐いてきやがった。

どうやらこの世界の肉食恐竜はブレスを吐けるらしい。

死体を収納魔法にしまって、新たな恐竜に出会う為走り出した。


「今度はどんな恐竜が出てくるかな〜♪

ティラノサウルスとかトリケラトプスみたいな有名所は絶対に見ておきたい」


個人的には竜脚類が1番好きだからブラキオサウルスとかディプロドクスに会いたい。

でも、竜脚類はもうちょっと開けたところじゃないといないだろう。

もしいたとしてもデカいからすぐわかるはずだから、少なくとも近くにはいない。


「流石にこれ以上1人で行動するには止めよう」


既にフィアからの説教は確定してるし、早めに帰った方が良いだろう。

階段を降りてすぐの所で待ってるはずだし。

そう思い来た道を戻った。


「子供の頃から好きだった恐竜が生で出てきてテンションが上がりすぎたと?」


「全くもってその通りです」


無事フィアたちと合流は出来たけど、予想通りお説教中です。ダンジョン内だから短めかなとか考えてたけど、もう30分ぐらい説教が続いている。

帰ってきた時トリケラトプスの死骸があって

トリケラトプスだ〜って飛びついたのが行けなかったかも。


後、何故かイスカとルージュの機嫌が悪い。

マジでなんで?


「ダンジョン内だし説教はこれぐらいにしておこう。だが、あの二人の機嫌は治してくるように」


説教は比較的短時間で終了した。

でも、イスカとルージュの機嫌を治してこいって言われてしまった。


「で、2人は何怒ってるの?」


「リバイアサンの姿時はあそこまでテンション上がらなかったじゃないですか」


「そうだよルージュ達だって竜なのに」


つまり、恐竜に嫉妬していると。


「だって竜種と恐竜は別物でしょ?

竜種は竜だし、恐竜は爬虫類だよ?一緒にする方が失礼じゃ無い?後、愛で方が違うだけで二人ともカッコイイと思ってるよ」


イスカとは一緒に海泳いだりルージュとは一緒に空飛んだりしてるでしょ?

恐竜は1度見ただけで満足だし、かっこよさでは竜種の方が圧倒的だと思う。


これでは2人の機嫌は治らなかった。

2人の事を小一時間撫で回せば許してくれるかな


「逆に考えろ。コウがリバイアサンだ〜とかレッドドラゴンだ〜って見境なしの突っ込んでいかなくて良かったと」


「「確かに」」


おい、なんでそれで機嫌が治る?

と言うかなんでもかんでも突っ込んで行く訳じゃ無いよ?

って思ったけど、これに関しては恐らく信用されてないだろうけど。


結局この後、2人の竜の姿を10分間褒めまくって許して貰った。



「色々あり過ぎたが、ようやく先に進めるようになった。移動は自分で飛べない人はルージュの背中、飛べる人は自分で飛んで移動で良いな?」


「自分で飛べる俺、フィア、マルタがルージュをかこんで警戒するのが良いかな?」


人を乗せた状態じゃルージュは戦えないから

護衛する必要が有るだろう。


「私も神獣化が使えるようになってから自由に竜の翼を生やせる様になったので自分で飛べますよ」


神獣化を使った時に生えてた翼自由に生やせるようになってるのか、神獣リバイアサンは翼が有るのかな。


「したら4人がルージュの背中か、大丈夫だよね?」


「そのぐらい余裕〜」


そう言ってルージュが本来のサイズに戻った。

いつもは全長30cmぐらいまで小さくなってるけど、本来全長5mぐらいのドラゴンだからね。

4人ぐらい楽勝か。



ルージュの左右後ろを飛んで警戒しながら5層を飛んで進んでいく。

4層に比べてだいぶ小さくて、最初から下へ降りる階段を守護している魔物らしき魔力を感知しているのでそちらに向かって進んでいる。


今日は途中まで進んでいい感じの場所で野営、明日の昼頃戦う予定だ。



「ダンジョンを攻略するだけならこれでいいけど、ハジメくんたちのレベルアップの為って考えるとちょっと物足りないから今見えてきた草原に降りて狩りしようか」


山を1つ超えて広い草原が見えてきたのだが、そこは竜脚類のパラダイスだった。

ブラキオサウルスは勿論ディプロドクス、

アルゼンチノサウルスもいる。

他にも何種類もいるけど、竜脚類はでかくてカッコイイなやっぱり。

でも、この世界基準だとそこそこデカいぐらいで、超デカイ!って感じじゃなくなっちゃうのは少し残念。

それでも20m~40mはあるんからじゅうぶんデカいんだけど、ほかのでかい魔物がデカすぎるからそう思っちゃうのかな。


「コウ、ほんとにハジメくんたちのレベルアップだけが目的か?」


さすがフィア鋭い。でも、今回は1人で居なくなったりしないから許して欲しい。


「竜脚類が恐竜の中で1番好きなんです、絶対勝手に居なくなったりしないのでお願いします。ハジメくんと竜脚類が戦っているところを眺めてるだけで良いんです」


飛びながらフィアに土下座して何とか許可が降りた、変な動きをしたら私が殲滅してすぐに次の場所に移動すると言う条件付きだけど。


何はともあれ、竜脚類をまじかで見られるだけで大満足だ。

竜脚類もやっぱり魔法使ってくるのかな?

俺の恐竜像から離れていくからやめて欲しいなーと思うコウだった。



読んでいただきありがとうございます。

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