第3話
「まだ2種族についてしか書いてないのに、めっちゃ精神が疲れた。だけど1番謎なのはニョグダってこんなに強かったっけ?ってところなんだよね」
確かSANチェックで言うなら1D6/1D20で
SANチェックの量だけで判断するならじゅうぶん脅威であるのは間違いないけど旧支配者の中では比較的弱い存在のはずなんだけど。
「やっぱりニョグダによく似た別の存在?
もしくはニョグダ亜種的な?」
ここら辺は考えても意味が無いだろう。
時間もいい頃合だし、気分転換もしたいし昼食を食べるために食堂に降りていった。
「やっと起きてきましたね。皆さんは今回の対応策の話し合いに出席している為朝から居ませんよ」
やけに静かだなそういう事、みんな居るなら誰かしら中庭とかで訓練してるのに今日は誰も居なかったから、おかしいなとは思ってたけど。
「対策と言っても立てよう無いでしょ?今回は特に、もしエステルさん達が半球ドームの中を完璧に解析出来たとしても、結局は中に突入して異世界の神を倒すしか無いと思うけど」
「そうでしょうね。だからこそ認識を一致させたり、どんな小さな情報だろうと持ち寄り共有することが大事という事です。それに異世界の創作神話に似たような存在がいたのでしょう?その知識の共有も重要でしょう?」
「まぁみんなが出席してくれてるなら俺は出なくてもいいか、それよりディアーネさんお腹が空いたから何か食べれるもの作って」
「私の分もなにか頼む」
マギが転移で現れた。半球ドームの調査の報告だろうか?他に要件は思いつかないし多分そうだろう。
「コウ様が何も言わないという事はお客様でいいということですね?」
流石のディアーネさんでもマギには会ったことなかったか。ディアーネさん割と知り合い多いしマギとも会ったことあるかなと思ったけど無かったみたい。
「問題ないよ」
「分かりました。2人分軽食をお持ち致しますので、少々お待ちください」
そう言い残して、ディアーネさんは食堂から退室して行った。
「こんにちはマギさん。半球ドームの調査結果の報告ですか?」
「まぁそれもある。それ以外でちょっと頼み事が有るんだが、先に報告を済ましちゃうか」
なんだろう頼み事って無理難題じゃなきゃ良いけど…。
「じゃあ報告からだな。簡単に言うと中はダンジョン見たいになっていた。いくつもの世界がダンジョンの階層みたいに詰め込められていて異世界の神と接触するにはその世界を攻略して最深部へと向かう必要がある」
そして、世界ごとに色々な魔物がいてどれもこの世界には存在しない魔物だったらしい。
特徴を聞いてみると、ディープワン、ムーンビースト、シャンタク鳥などクトゥルフ神話生物ばかりだった。
「明らかにニョグダより格上の存在がいるのが納得できない」
クトゥグアっぽい存在とかクトゥルフとか
確実にニョグダより格上だろうに。
しかもそいつらをどうにかしないとニョグダに辿りつけないってどんなクソゲーだよ。
「そうなのか?ぱっと見た感じじゃ異世界の神、コウがニョグダって呼んでるやつより強そうなのはいなかったよ」
どちらも姿を模した偽物ってことか?
「それでもクトゥグアとクトゥルフだっけその2体は、ほかの魔物とは比べ物にならないぐらい強そうだったのは確かだよ」
「そういえば、ある意味いちばん重要な質問するの忘れてた。人間が半球ドームの中に入っても大丈夫そう?」
「何も対策無しって言うのは難しい。だから私とエステルで対策としてアミュレットを作るそれをつけていれば問題ない。コウが自前の権能で対処することも可能だな」
それなら、何とか大丈夫か。
正直、俺以外中に入ったら死ぬとか言われたらどうしようって思ってたから、そうならなくて良かった。
「軽食をお持ち致しました」
マギからの報告がちょうど終わったところで
ディアーネさんがサンドイッチとコーンスープを持ってきてくれた。
サンドイッチはベーコン、レタス、トマトが中に入っている。
BLTサンドだ。やっぱりマヨネーズを作るべきかな?それだけでサンドイッチの具の種類いっぱい増えるし。
ツナマヨサンドイッチとか食べたい。
「食事なんて何千年もしてなかったが、美味しいな!魔法の研究以外興味がなかったが、文明も進化してるんだな」
凄い神様っぽい発言。食事の必要がないって便利な事なのかそれとも悲しい事なのか微妙なところだな。
「そう言えば、頼み事があるって言ってたけど具体的にはどんな頼み事なの?」
そんなに難しくないといいけど…。
「簡単だよ。コウは水属性の魔法で回復と身体強化出来るだろう?それを詠唱魔法で使えるようになる手伝いをして貰いたくてね」
詠唱魔法化か。俺のイメージを教えても
フィアでさえ水属性の魔法で回復と身体強化は出来なかったし、詠唱魔法化すれば適正があれば誰でも使えるようになるし、良いかもしれない。
むしろ詠唱魔法化して貰いたい。
「是非、お手伝いさせてください」
読んでいただきありがとうございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます