第60話
みかんウニにあげる食べ物で味が変わるのかとか、他の海で採れる果物(みかんウニは果物の味がする生き物って感じだけど)はどんなものがいるのか、みかんウニみたいに増やせるのかとか気になることはいっぱいある。
一気に聞いても混乱させるだけだろうし 、
一つ一つ順番に聞いてみよう。
「ねぇイスカちょっと色々聞いても良い?」
「はい、もちろんです。みかんウニの事ですか?」
「幾つかはみかんウニに関してだよ。
1つ目はみかんウニは料理に使わない部分をあげてるって言ってたでしょ?あげる物によって甘さとか変わるのかなって」
「結構変わります。解体して残った内臓とか骨にちょっと残ってる肉とかも食べるんですけど、そういったものをあげると酸味が強くなります。野菜の使わない部分だと甘さが強くなります。私はそこまで拘らないので野菜オンリーで育てたみかんウニを食べるんですが、自分好みの味を出すために肉系と野菜系を計算しながらみかんウニを育ててるリバイアサンもいますよ」
思った以上にみかんウニ養殖は奥が深そう。
俺は甘いのが好きだから育てるとしたら野菜オンリーで育てるけど。
特定の野菜だけ食べさせて甘さの違いが出るか実験してみるのも良いかも。
「思った以上にみかんウニの養殖は奥が深そうだね。
とりあえずどんどん質問をして言っちゃうんだけど、みかんウニ以外で手軽に手に入る果物ってある?」
「うーん手軽に手に入ると限定するのであれば、カラーゼリーフィッシュとか?」
カラーゼリーフィッシュ?
色の着いたゼリーが魚みたいに泳いでんのかな?
いや、もしかしてカラージェリーフィッシュ?
「それって色の着いたクラゲ?」
「そうです。カラーと言っても青色しかいないんですけど、食べるとシュワシュワして美味しいです」
「あ〜。海水からしか栄養を取ってないと、水色のソーダ味になっちゃうんだよ。果物の果汁をあげると色が変わって、味もあげた果汁の味になるよ。自然界じゃクラゲが果物の果汁から栄養を取る事なんてないだろうから、ソーダ味しか発見されなかったみたいだけど」
あの言い方やっぱり海で採れる果物の味がする生き物はフェムトが作った生き物って事なんだな。
こんなト○コに出てくるモンスターみたいな生き物いくらファンタジー世界でも自然発生する?って気になってたんだよね。
自然発生するにしても地上にはそういう生き物居なかったし。
神様連中が関わってるんじゃないかなって思ってたらそれで正解っぽい。
「やっぱり水中の面白生物はフェムトが直接作ったって事でいいの?」
「そうだよー。水中にいる幻獣種だって甘いもの食べたいだろうなと思って」
思ったよりまともな理由だった。
てっきり、深夜テンションで作ったとかだと思ったのに。
「なんでブルーゼリーフィッシュじゃないのか疑問だったんですけど、色と味変えられるからカラーゼリーフィッシュなんですね!
でも、自分達で育てないと味を変えるのは難しそうですね」
「カラーゼリーフィッシュは増やしたりしてないんだ?」
「海水から栄養を取って勝手に増えますから、わざわざ増やすって感じにならなかったんです」
地球でミズクラゲ飼ってたことがあるけど、
餌が果物の果汁でいいならミズクラゲより簡単な気もするし、水槽を用意して貰って
やってみようかな、海水のろ過とかも魔道具で簡単だろうし、地下の水槽部屋に作ってもらおう。
まだまだ水槽を置くスペースあったし、足りなくても拡張出来そうだしね。
ワインの部屋が増設されたぐらいだし。
「それだったらカラーゼリーフィッシュを増やすの俺がやってみていい?クラゲを飼って増やしたことも有るし、同じようにすれば問題ないと思うんだよね」
餌は果汁だから、アルテミアをわかして
あげるのに比べたら凄い楽なはず。
海水が凄い汚れそうな気もするけど、フェムトが作った魔道具があれば問題ないと思う。
「まだ宴会中だからね?今からカラーゼリーフィッシュ捕まえに行くとかダメだよ?」
無意識に立ってカラーゼリーフィッシュを探しに行こうとしていたらしく。
フェムトにさっき迄座っていた椅子まで連れ戻された。
「こうすれば、コウは立てなくなるね」
そう言って俺の膝の上にフェムトが乗ってきた。
フェムトは2人きりのときだけ大人の姿で、それ以外は基本幼女の姿になっている。
なんでって聞いたら、こっちの方が楽だからと言う確認のしようがない答えが帰ってきたのでそれ以降気にしないことにしている。
その後はリバイアサン達に新しい料理を教えて欲しいって言われたので、フライの作り方を教えてあげて、俺は味見役としてアジフライやイカフライなどを沢山食べた。
フライを食べたいとは思ってたけど、フライだけをずっと食べ続けるのはさすがに飽きる。
途中から凄くタルタルソースが欲しくなったけど、タルタルソースを作るとい言うことはマヨネーズを作る事になる。
マヨネーズは熱狂的に好きになる人もいるし
作って大丈夫かな?
読んでいただきありがとうございます。
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