第42話
「黄金マグロとったどー!」
黄金マグロを手に入れてテンションが上がり
叫ぶ。
「1匹でいいの?もう何匹か確保しに行く?」
「いや、1匹でじゅうぶんだから帰ろう」
「そう?もっと欲しがると思ってたけどコウがそう言うなら帰ろうか」
「1匹いれば逆行使えば無限に食べれるかな?って思って」
残りが少なくなったら逆行で確保直後まで巻き戻せば1匹いれば食べ放題になるかなって考えたから1回試してみようって思ったから今回は1匹で満足と言う訳だ。
ダメだったらもう1回乱獲しに来ようと思う。
「権能ならできるだろうね。コウが1匹でじゅうぶんって言ったからびっくりしたけど、イスカちゃんも帰ってくるだろうし 、僕達も帰ろう」
城に帰って来たらマルタが1人で魔法の練習をしていた。
「お帰りなさいコウさん。黄金マグロ捕れましたか?」
「バッチリ確保してきたよ!」
「おー!黄金マグロはコウさんが分けてくれた時に少し食べたぐらいだったのでまた食べたいなって思ってたんです」
そう言えば、ハジメくん経由で黄金マグロを王家に渡したりしたなぁ。
あまりの美味しさに分けたのをちょっと後悔したのは黙っておこう。
「黄金マグロをディアーネさんのところに持って行って解体して貰いに行って来るね」
「私はもう少し魔法の練習してきます。後、ホムラさまの試練明日受けちゃいたいんですけど、出来ますかね?」
火山風呂も入りたいしホムラが明日大丈夫って言うなら明日でも良いと思う。
今のマルタならレッドドラゴンぐらい苦戦しないで倒せるだろうし。
「なら僕がホムラに確認してくるよ。多分明日で大丈夫だと思うよ」
そしたらフェムトに水着も作っておいて貰わないと、思考を読めないように発動している権能を切ってフェムトに皆で火山風呂入れるように水着作っておいてと念を送る。
返事は無かったけど、うんうんって頷いていたから大丈夫だろう。
あまり遅くなると今日、黄金マグロを食べれなくなるのでディアーネさんのところに持っていく。刺身も美味しいけどニンニクバターで炒めて醤油をかけて食べるのも以外に美味しくて好きだからそれを作ってもらおう。
俺はつみれ汁でも作ろう。
「わかりました。黄金マグロの方は私がやっておきます。頭は残しておくんですね?」
「うん、それでお願いします」
多分、頭があれば解体前まで巻き戻せると何となく思うので頭だけそのまま残しておいてもらう。
俺はつみれ汁を作り始める。
イワシの頭、内蔵、骨を取り除いて水で綺麗に洗った後、ある程度のサイズに切ってすり鉢にしょうがと一緒に入れる。
ペースト状になったら小麦粉を入れてまた混ぜる。
昆布で出汁を取って沸騰させたお湯に、つみれの形に整えながら中に入れる。
後は大根、人参、長ネギなどの野菜を入れて
10分ぐらい似た後、味噌を溶き入れればイワシのつみれ汁の完成。
フードプロセッサーって偉大だなって思った。
すり鉢だと時間がかかる。
白米に黄金マグロとホタテのニンニクバター炒め、イワシのつみれ汁、きゅうりの塩こんぶ漬け、今日は海産物尽くしの夕食だ。
「約束通り帰ってきました!」
ご飯も食べ終わり、そろそろ寝ようかな?って時間になってもイスカは帰って来なかったのでやっぱり今日中に帰ってくるのは難しかったのかなって思ってたらイスカが帰ってきた。
「良く帰ってこれたね。正直、今日中に帰ってくるのは無理かなって思ってた」
「本当はもっと早く帰って来れると思ってたのに詳しい話が聞きたいって皆に止められたせいで遅くなったんです。報告だけして帰ってくるつもりだったのに。結局明日も里に帰って詳しい話をすることになりました」
したらイスカは温泉回不参加か残念だけど仕方ない、また行く機会があるだろうしその時一緒に行けばいいか。
「明日はそのまま宴会になって帰って来れないと思うんですよね。だから明日会えない分可愛がってください」
〜次の日〜
朝ごはんを食べた後イスカが昨日言っていた通りリバイアサンの里に帰って行った。
それと入れ違いでホムラが来た。
マルタの試練の件だろう。
フェムトはOK貰って明日会場に転移すればすぐに試練が始められるようにくれるって昨日言ってたけど、何か不都合でも起きたのかな?
「わざわざこっちに来たって事は何か問題でも起きた?」
「結論から言うと今回マルタの試練に同行できるのは1人だけになった」
「フェムトやディアーネさんがいなければ俺が何も出来ないって思ってる奴らがいるわけか」
「その通りだ。こうなったらコウに暴れて貰った方がいいと思ってな」
「なるほど、やりたい放題やっていいと?
1度ある程度力を見せといた方がこう言うこと減るだろうし丁度いいかも知れない」
逆行の権能も実際に使って慣らしておきたかったし。
「コウはぶっちゃけ神の領域領域に片足突っ込んでるからちゃんと手加減しなきゃダメだよ?」
「フェムトは俺の事をなんだと思ってるの?今回は危害を加えて来た連中以外には一切危害を加えるつもりは無いよ」
敵対してくる奴だけ逆行で産まれる前まで巻き戻して消滅させるだけだし。
「連中フェムト様が実はストッパーだったって知ったらどんな顔をするんだろうな。
妾から馬鹿なお願いをしているのだからうるさくはいえんが周りへの被害は最小限に抑えてくれよ?」
フェムトの話を聞いて申し訳なさそうなさそうな顔から不安そうな顔を変わったホムラに連れられて、マルタと2人で会場に向かうのだった。
読んでいただきありがとうございます。
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