第40話
「お帰り〜。今回は災難だったね」
今回災難だったのは連帯責任くらった王都に住む何も関係なかった人達だと思うよ?
俺はまだ直接被害を受けたわけじゃないし。
「そもそも俺を詐欺師呼ばわりして何がしたかったんだろうね」
「さぁ?何も考えてないんじゃない?そんな意味ないこと考えてないで早くベット行こう」
「ゴリ押しによるスピード解決したから、まだお昼だよ?自分達の武器、防具のアップグレードした方がいいかな?とか相談したいこともあるし」
「相談なら後でいくらでものってあげるから」
これは何言ってもダメだな。
〜数時間後〜
「やっぱり体を伸ばして入れるお風呂っていいな〜、ねぇフェムト天然温泉とかないの?」
「ホムラの支配領域に火山がいっぱいあるから、あそこなら天然温泉あると思うよ。マルタちゃんの試練が終わったら皆で入りに行く?」
いいな〜火山温泉、今は肩凝りとか無いけどすごい効きそう。後、泥風呂とか入ってみたい。
「そういえば精霊界に帰ってきてフェムトにしか会ってないんだけど皆どこで何してるの?」
「メタ○スライムを倒してレベル上げした後、上がった身体能力に慣れるために模擬戦とかして体を動かしてる筈だよ」
じゃあ、マルタとメルの試練も近々受けに行くことになりそうかな?
「白虎ってどんな人なの?」
身内に厳しいぐらいしか情報ないんだよね。
「うーん、優等生って感じ?直接会うのが早いと思う」
めっちゃ礼儀正しいホワイトタイガーがいるって事かな?
会った時の楽しみにしておこう。
「武器、防具のアップグレードだっけ?」
「そうそう、せっかく凄い素材いっぱい持ってるし」
「防具は僕が作ってあげる。武器はコウの精霊刀を作った人に作って貰えばいいよ」
モルガンは精霊刀を作ってくれたから腕の良さは知ってる。確かに彼に任せれば良い武器を作ってくれるだろう。
防具は僕が作る?フェムトそんなことも出来るの?
「当然!リバイアサンの鱗を布に加工して動きやすいトレンチコート作ってあげる」
鱗を布に加工して?そんなことできるの?
「できるよ〜錬金術にそういう技術があるの、人間にもできる人がいる技術だよ」
そんな技術があるんだ流石異世界。
「そしたら防具より先に普段着る服をその布で作って欲しいかも」
というか普段着をその布で作れば防具いらない?
「コウはそう言うだろうと思ってトレンチコートって言ったんよ」
成程、トレンチコートなら普段から着ててもおかしくないか。
「俺はトレンチコートでいいとして、防具を作るのはフィア達3人優先でお願い」
「フィアちゃんとマルタちゃんはリバイアサンの鱗の布で作ったものでいいから直ぐに作れるけど、メルちゃんのは試練が終わった後メルちゃん自身の毛で作った方がいいと思うんだよね」
「そうなの?」
「ネタバレしちゃうとメルちゃんが白虎の試練を突破したらメルちゃんも白虎になれるようになるんだけど、その時メルちゃんの毛から作った衣服以外だと破けちゃうから」
「それは大問題だ。でも自分の毛で作った衣服なら問題ないの?」
「大丈夫。リバイアサンも人化した時ちゃんと服来てるでしょ?あれも自分の鱗で服を作ってるからリバイアサンに戻った時に破けないようになってるんだよ」
へー、じゃあ確かにメルは試練が終わってからの方がいいかも知れない。
「理由は分かったけど、メルにもちゃんとその説明してあげてね。1人だけ後回しって言われたら普通にへこむだろうし」
「確かにそうかも、仲間はずれは寂しいもんね」
「話が全然変わるんだけどさ。日本のスーパー銭湯的なお風呂があったら嬉しいなってちょっと思った」
打たせ湯とか電気風呂とかボタン押すと水流でマッサージしてくれるやつとか。
「コウのイメージが何となく伝わってくるから魔道具とかで再現できるだろうけど、実際に行ってみたいな日本のスーパー銭湯」
「フェムトが日本に行ったら大変なことになるんじゃないの?」
フェムトが日本に行ったせいで魔力が存在する日本になって魔法を使える人間が現れました。とかなったら大変だよ?
「地球は魔力が無いんじゃなくて、魔力が存在できない星だからそんな事は起きないよ。だからこそ科学が発展した訳だしね。そのせいで魔力を持った存在は長時間地球にいることは出来ないけど3泊4日の地球旅行ぐらいだったら問題ないよ」
「その言い方だと俺も日本に小旅行って感じだったら連れてってくれるって事?」
「流石に気軽にホイホイ行くのは無理だけど、異世界の神討伐報酬とかだったら許可が降りると思うよ」
それは異世界の神討伐のモチベーションが更に上がる。
日本に行ければ料理レシピ本買いたい放題だしラーメン食べたいけど麺を作る時にかんすいってのを入れて作るのは聞いた事あったけどかんすいって何?だし、重曹で代用できるって異世界小説で見た気がするけど、重曹もどうやって作ればいいのか知らないから作れないんだよね醤油ラーメン半チャーハンセットとかものすごく食べたい。
「結局食べ物が目的なんだね」
フェムトにちょっと呆れられるコウだった。
読んでいただきありがとうございます。
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