第17話
作ったホットケーキで充分お腹いっぱいになったので途中から乱入してきたフェムトと今日の予定について話していた。
「俺のレベリング?確かにしたいけどひとつレベルを上げるのに相当魔物を倒さなきゃ行けないのに出来るの?」
フロン迷宮の3層の魔物を狩り尽くす勢いで倒してようやくLv2だったし。
「精霊に幻獣種が沢山いるから魔力濃度が人間界の数倍あるから強い魔物が人間界より沢山出現するし、遭遇しやすいポイントも教えてあげるからLv10ぐらいまでなら今日中に行けるんじゃないかな」
その話を聞いて
おお!一日でそんなにレベル上げられるの!
って軽い気持ちで了承したのがいけなかった。
「なんが馬鹿でかい巨人がいるけどまだかあれが相手?」
「そうだよ、ゴグマゴクって言う巨人の魔物どんどん行かないと日が暮れちゃうから早く倒して」
歩くだけで地震を起こす様な巨人もただの経験値こんな魔物、人間界で出現したらきっと大騒動になるんだろうなと思いながら瞬殺
フェムトのどんどん行こ〜と緊張感のかけらもない声で次の魔物がいる場所に転移した。
転移先には金色の角を持った鹿?見たいな魔物がいた。
俺、多分こいつの名前知ってる。
「ねぇフェムトこいつの名前ってズラトロクって言ったりしない?」
「大正解!よく知ってたね。伝説の魔物図鑑にでも載ってた?」
「日本にいた頃伝説の生き物ってインターネットで検索した時にズラトロクも書いてあったのを思い出した」
「なるほど〜。知ってたからって景品とかはないけどね。次行くから早く倒しちゃってー、後そいつのお肉美味しいから綺麗に倒してね」
要望通り魔法で首を切り落として肉を傷つけずに一撃で倒した。
じゃあ次…
というループを何回もこなし、ヒュドラ、カルキノス、アンフィスバエナ、大人サイズのバハムート、シズ、ベヒモス、まるでゴブリンみたいにクラーケンが大量にいる海域、
バハムートレベルにでかい牛クジャタを倒したところでLv10になったのでレベリングが終了した。
「一体でも発見できたやばいレベルの魔物をあんなに倒したのにLv10ってわかってたけどなんか悲しいよね」
人間だったら4桁下手したら5桁までレベル上がってたんじゃない?
そこまでレベル表記があるかも知らないけど。
「そうは言っても魔力量、魔力抵抗はたとえ人間がレベル10桁とかになっても到達出来ない数値だよ?」
「筋力だとか素早さは?」
「人間換算でLv200ぐらい?」
人間でLv200って高いのかな?基準が分からない。
「人間の最高Lvが89だったかな確か」
「人間からしたら充分チートって事ね」
じゃあ今回戦った魔物たちに魔法無しで勝てるか?と言えば絶対に勝てないので勘違いしてはいけない。
そもそも人間からしたら1人で戦うような魔物じゃないからね今回の魔物たちは。
そもそも人間からしたら戦うという選択肢が出てこないレベルの魔物達だし。
クラーケンは単体なら大したことないけど何千匹もいたら戦う気なんて起きないだろう。
「でも出来るだけ食べることが出来る魔物に限定したからしかもどれも美味しいよ!
クジャタのステーキとかオススメ」
そりゃあれだけの魔物食べれるなら不味いなんて有り得ないだろう。
「牛…すき焼きが食べたい」
「すき焼き?…牛肉を使った鍋のことかー
美味しそーだね。今晩はクジャタのすき焼きに決定!」
すき焼きがどんなものか調べるために俺の記憶を見たな。
まぁフェムトだし悪用するわけじゃないから良いけど。
「レベルリングも終わったし、早く城に帰ってティアナにお願いしてリバイアサン達にクジャタを解体してもらおう!余裕があればほかの魔物も解体してもらえば他の料理も作れるね」
というかもし今回の魔物を人間界で解体しようとしたらえらい騒ぎになるので全部リバイアサン達に解体してもらいたい。
「あ〜面倒くさそうだよね人間界に戻ってからだと時間もかかるだろうし。リバイアサン達に頼めば1週間ぐらいで終わるだろうし。でも肉以外の素材はいくらか人間界に流してあげて」
1週間で全部終わるってリバイアサンまじで有能。
人間界に素材を流すのも島ウミガメを売る約束してるし、同じ感じで売ればいいだろう
ただ俺にお金が集まりすぎちゃうんじゃないかな?
だからといってタダで渡すとか論外だし
なにか消費する方法も考えとくか。
フェムトの転移で城に帰ってくるとマルタとメルがティアナさんに見てもらいながら魔法の練習や模擬戦をしている。
「ティアナさん2人を指導してくれてありがとうございます」
「教えるのは慣れてますので気にしないでください。2人とも才能があるので教えていて楽しいですし。コウ様の方は上手く行きましたか?」
「予定通り終わりました。それでクジャタを討伐したんですが、リバイアサンの皆さんに解体をお願いしたくて、勿論報酬としてお肉を持って行ってもらって構わないので」
「お任せ下さい。クジャタのお肉なんて私も久しぶりなのでとても楽しみです」
場所は昨日バハムートを解体した場所がやりやすいという事なので昨日の砂浜に移動した。
もしかして今夜もバーベキューってなる流れじゃないかこれ?と思うコウだった。
読んでいただきありがとうございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます