第15話
「昨日のバーベキュー楽しかったけど酷い目にあった」
リバイアサン達と同じペースで酒を飲まされ
マルタ、メルは速攻でダウン。
フィアにまで飲ませようとした奴がいたので
そいつはぶっ飛ばしておいた。
同族のリバイアサン達にも妊婦に酒飲ませようとするなんてなんのつもりだ!って袋叩きにされていた。
結局3人分俺が飲まされる事になった。
半精霊になったおかげかそれだけ呑んでも少し酔ったぐらいですんだけど。
今はバーベキューが終わった頃には太陽が昇り始めていたので、お風呂に入って少し仮眠を取った後精霊界にいる理由の精霊王の宝玉作りの今日のノルマをささっと終わらせて酔っ払ってダウンしたマルタとメルの様子を見に行くところだ。
2人が寝ている部屋に向かう途中でフィアに会った。
フィアは2人の様子を見てきた帰りらしい。
「二日酔いで酷かったからひとまず水だけ飲ませてきた。また寝てると思うぞ?」
「それなら2人は起きるまでそっとしておこうか。フィアは別に用事とかないよね?」
「種族進化もあっさりしてしまったし、精霊界にいる間はずっと予定なしだ」
「それなら今日は妊娠中でも飲んで大丈夫なお茶を作るつもりだったから一緒に調理場に行かない?」
ぱっと思いついて尚且つ作れそうなな飲み物は麦茶ぐらいしかないからフィアが味を気に入ってくれるかも気になるし。
大麦自体はビールが有るんだから問題なく手に入るだろうし。
あれ?そういえば麦茶に使う大麦とビールに使う大麦って種類が違った気も……まぁ1回作ってみればいいやきっと大丈夫!
「妊娠中にも飲めるお茶?そんなものがあるのか?妊娠中にお茶を飲むのは良くないって言われているんだが」
妊娠中にお茶を飲むのは良くないっていうのはわかっててもなんでお茶がダメなのか詳しくはわかってないんだろうな多分。
「紅茶とかにはカフェインっていう成分が含まれててそのカフェインを妊娠中に摂取するのが良くない。だからカフェインが含まれないお茶なら問題なく飲める」
「コウのいた世界では何故体に悪いのかまですでに調べられているんだな」
「魔法じゃなくて科学が進んだ結果かな?」
「科学か…この世界でも科学を広める事は出来ないだろうか?」
「俺は必要ないと思うけどね。地球では科学が発展した結果様々な問題が起きてるし。
発電とか始めたら世界を汚染する事になるし、ぶっちゃけ魔力の方が電力よりエネルギー効率も良さそうだと思うし」
「言ってることがあまり理解できなかったが科学を広めたとしてもデメリットの方が大きいという事だな?」
「医療について広めるのはありだと思うけどね。ポーションや回復魔法が使えない人でも生存率をあげられるし」
「ではコウが医療知識を広めてくれれば良いのでは?精霊王と知られてしまった今なら発言力も高いから、教会と揉めても何とかなるし」
「俺が医学の知識がないから無理。他の召喚者、転移者の中に詳しい人がいるかもだけど勇者のハジメくんしか知らないし、ハジメくんエステルさんに拉致られてまだ帰ってきてなさそうなんだよね」
獣王国にいる時に人間界を管理する神の1柱であるエステルさんの強くなるため神界に連れて行かれたらしい。(俺自身もフェムトに拉致られてたので直接は見てない)
それ以来帰ってきて無いそうで、アイリーンさんにハジメくんは無事なのか質問された。
アイリーンの娘でマルタの姉に当たる人といい仲らしく、ハジメくんがずっと帰って来ないので心配で体調を崩しているらしい。
フェムトに聞いてもいつ帰れるかは勇者くん次第だよ。死ぬことは絶対に無いからそこは安心してとしか教えてくれない。
「だから医療を広めたりとかはもっと後
俺が知ってる事は教えたりするけど」
「簡単には行かないか…。腐敗気味の教会にいい感じに牽制出来ると思ったのだが」
「教会って悪どいことしてるの?ぶっちゃけ関わったこないんだけど」
「コウは精霊神様の使徒になってるし、信仰対象でもある精霊王だから、あくどい事をしている教会関係者はあいたくないだろうし、真面目な関係者からしたら自分から会いに行くのは畏れ多くて来るのを待っているから
関わることが無かったんだろう」
どっちにしろ教会関係は1度首突っ込んだらだいぶめんどくさい事になる気がするからこれもひとまず放置しよう。
あっちから来た時はその時考えよう。
「面倒くさそうだから教会関係は一旦放置。元はと言えば麦茶を作りに行こう」
「そういえば、妊娠中でも飲めるお茶を作ろうって話だったな。ディアーネも声を掛けないと後でなんで誘ってくれなかったんですかってうるさいんじゃないか?」
「ディアーネさんはバハムートの内臓を食べれるように調理するって言ってたから調理場に行けばいるから大丈夫。それが無くても大体調理場にいるし」
ご飯も食べてないし食べれる状態だったらバハムートの内臓を食べさせてもらうつもりだ。
「確かにそうだな。なら調理場に行こう」
読んでいただきありがとうございます。
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