第11話
「2人とも〜大丈夫〜」
フィア&イスカさんVSクラーケンはマルタとメルにはちょっと刺激が強すぎたみたい。
主にフィアの実力の部分で。
多分あれでフィアはまだ2割から3割ぐらいの力しか出してないって行ったらどうなるんだろう?って思ったけど別に教えなくていっかってなったので辞めた。
「フィアお姉様こんなに強くなってたなんて…」
「強いんだろうなとは思ってたけどこんなに強いって…」
「オフィーリアちゃん的にはあれで2割ぐらいの力って感じだねー」
「「……」」
あっ、フェムトがトドメを刺しに行った。
「まあマルタちゃんはホムラ、メルちゃんは白虎のビィエーラの試練を突破して認められればクラーケンぐらい瞬殺出来るようになるよ」
「「ほんとですか!」」
2人は祖先から試練を受けて合格出来れば強くなれるみたい。人間種レベルで考えるならクラーケンを瞬殺って強いってレベルを凌駕してる感じだよね。
既にその領域を超えてる人もいるけど…。
合格したらそんなに強くなれる試練なんて
難易度めちゃくちゃ高いんじゃないだろうか?
「まあ今の2人の実力じゃ絶対死んじゃうからしばらく特訓が必要だけどね」
やっぱり簡単な試練じゃ無いみたい。
言い方的に特訓すればなんとかなる見たいなので2人の努力次第って感じかな。
別に強くならなくたって気にしないけどね。
「まともに魔法が使えなかった私が特訓すればクラーケンを倒せるようになるなら全力で特訓をします」
「私も力が自慢なのにこのままじゃ何も役に立てないから。それに白虎様に会うのは元から目標だったし」
2人とも凄いやる気だ。
そうなると頑張り過ぎて怪我とかしないか心配だ。
「頑張るのは良いけど、フェムトの言うことはしっかり聞かないとダメだからね」
「ちなみにコウも近接戦の特訓だから僕が直接相手してあげるから楽しみにしててね!」
「まじで?」
「だってコウ魔法と権能で圧倒しちゃうから戦闘自体全然上手くなってないんだもん。
もし圧倒できない敵が出てきたら勝てないよ?」
確かにほぼ突っ立ったままで戦ってるもんないつも。島ウミガメの時に少し動きながらぐらいか、戦闘で動きながら戦ったの。
今まではそれで倒せてるから問題ないけど
今後どうなるか分からない。
それこそ島ウミガメの超強化版とか出てきたらこのままじゃ勝てないかもしれない。
「確かに、近接戦の特訓必要だね。お手柔らかにお願いします」
「大丈夫。死ななければ元通りにできるから」
全然大丈夫じゃないと思うんですよそのセリフ、絶対訓練の域を越えてる事をさせられる事になる。
その分強くなれるだろうけど精神が崩壊したりしない?それともそれも含めて訓練ってことだろうか。
フェムトの方を見るとニコニコしたままこちらを見ている。
今考えてる事も筒抜けなんだよな 、どうにか防ぐ方法とか無いかな?
「コウが権能で常時 自分の事を防御しておけば出来るよ。権能や魔術の干渉を停止させちゃえばいいんだから」
権能の常時発動なんて今の俺じゃ絶対無理。
自分の魔力だけじゃ10時間が限界。
でも、フェムトの対策に使うなら常時発動してないと意味が無いけど、普通の人間相手だったら近くにいる間使えれば充分だから、怪しい人とあったりする時は使うようにしよう。
「ちなみに僕はコウの停止を模倣して、常時そういう干渉は防げるようにしてるよ」
「流石チート女神様。コピー元より上手く使えちゃうとか」
「年季が違うからね。それよりオフィーリアちゃんたちが帰ってきたよ」
あっホントだ!それにしてもクラーケン目立つなぁ重力魔法で浮かせて運んでるから巨大なイカが空飛んで後ろから着いてきてるみたいに見える。
「コウたちの方が早かったみたいだな。
せっかくだから黄金マグロが狩れたらと探したんだが、出てくる魔物が見てるだけで気分が悪くなるような気持ち悪いやつばっかりでな最後にクラーケンが出てきてくれて助かった。黄金マグロ程じゃ無いけど美味しかったし今からご飯が楽しみだ」
フィアにいつも食に対する執着心が凄いって言われてるけどフィアもだいぶ汚染されてきてるっぽい。
もうクラーケンが食材にしか見えてないし
狩りに行くのも美味しい食材探しになってるっぽいからね。
「お帰りなさいフィア。狩りに行ってる理由は聞いた当然出来ることは手伝うからなんでも言ってね」
「コウ様私も居ますよ〜。フィアさんと一緒に頑張りました!私も褒めてください」
なんか言ってるリバイアサンがいるけど一旦無視。今、大事な話してるんだから。
「あ〜、種族の進化の話か。嬉しいけど大丈夫だから気にしないでくれ」
えっ!?そう言われると逆に気になる。
「ほんとに?別に何だっていいんだよ?」
「言い方が悪かったな。もう大丈夫って言えば良かったな」
もうってことはもしかして…。
いやまさか、いくらフィアでももう種族進化したってことはないでしょ…。
「…もう進化したの?」
「スピリットヒューマンという種族になった。コウのような半精神生命体になったみたいだぞ」
俺の嫁が天才すぎる……。
読んでいただきありがとうございます。
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