第12話 火能力VS

「消しに来た?何言ってんだこいつ。」


「お前たちみたいなのが、嫌いなんよ。あと、残りの1人の能力者を探してるみたいやけど、俺が消したから居ないよ。」


4人は言葉を出すことが出来なかった。


「あれ?なんや。そんなにびっくりしたのかな。」


「あなた、消したってほんとなの?」


「嘘言うと思うか?」


ほのかは紫雨に向かって駆け出した。


「倒した理由は分からない。けど、そんなのきっと間違ってる!」


「おっ。こっち向かってくる。倒す気みたいだね。」


「ほのかちゃん!」


「わかってる。この能力で攻撃出来ないって。私はそれでも戦いたいの!」


「お前、真っ先に死ぬぞ。」


ブォー


「なんで、そこにいるんだ!お前は!」


ほのかは能力で察知しとっさに避けたのだ。


グハッ


ほのかはスキを突いて蹴りを入れた。


(ほのかちゃんの手、怪我してる。)


「君は~今どこで~何をしてるんだ~♪」


黒星はバラードを歌い出した。


「こっち向け。クソ野郎。」


ボコッ


「痛え。あれ、能力が使えない…このままじゃ終われないのに。」


「大丈夫?」


ほのかは手を伸ばした。


「なんで、俺なんかに。お前たちを消そうとしたんだぞ。」


「私は殺そうとなんかしてないからね。なんでもう1人の能力者を殺したのか理由を聞かせてくれない?」


「わかった。」


紫雨は話し始めた。


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