第11話 火能力者再び

「おはよう。」


ほのかはあくびをして、少し眠そうに目を擦った。


「あれ?みんなは?」


ドタドタドタッ


ほのかは階段を駆け下りた。


「ほのかちゃんって起きるの遅いのね。もうみんなご飯食べてるよ。」


「えっ。みんな待ってくれたっていいじゃん!」


ほのかはほっぺを膨らました。


「みんなのバカ。何時だと思ってるの?まだ9時だよ!」


「いや、もう9時の間違いだろ。」


「ほのかって、みんなとズレてるところあるよね。例えば―」


「恥ずかしいから言わないでよ!夢乃このぉ!」


こちょこちょ


「はっ、ちょ、ちょっと、何するの!アハッ、アハッ、アハハハッ!」


「2人とも朝から元気でいいわね。私なんて、起きてすぐ、顔洗って、髪整えて、メイクして、ご飯作ってって大変なんだからね。」


「さすが…大人だね。」


「うん。さすがです。お疲れ様です。」


「ありがとう。ほら、さっさと食べて、残りの1人を見つけるわよ!」


「うん!」



「ごちそうさま!」


「よし、じゃあそろそろ行こうかしら!」


「そうだね。」


ガチャン


「ほのかちゃん、よろしくね!」


「うん。任せて!」


ほのかは瓶の匂いを嗅いだ。



「おはようございます。朝ですよ。起きてください。」


「ふぁぁ。もう朝か。起こしてくれてありがとう。ご飯の用意お願いや。今日はとっておきのにしておいて。」


「はい。」



「ほのか、どうだ?」


「こっちから感じる。」


「よし、行こうか。」


「うん!」


ほのか達は匂いの感じる方へ歩いて行った。



「よし、そろそろ行こうか。」


「かしこまりました。」


「楽しみや。早く倒したい。今日は、初めから本気で行かせてもらう。みんなも全力で応援よろしくな。」


「はい。」



「匂いに近づいてる。すぐそこだ!」


タッタッタッ


「やぁ。お前たちを倒しに来たよ!」


そこには昨日の火能力者が居た。


「あなたは、昨日の能力者さんですよね。」


「そうやよ。夢乃。」


「なんで私の名前を…」


「俺、みんなの名前知ってるんや。凄いだろ?まだ、名前を言ってなかったな。俺の名前は舞良まら紫雨しうや。」


紫雨はニヤつきながらこう言った。


「俺は、お前たちを消しに来たんや。楽しませてくれよぉ~」


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