第8話 火能力者出現

「待てよ…私、匂いがわかるだけじゃん…戦えないじゃん…」


「ちょっとほのかちゃん止まらないで!」


「私は、何をすればいいの?3匹いるのはわかってる。もう何も出来ないんじゃ…」


「確かにそうだけど、匂いで感じ取れるものがあるんじゃない?」


「匂いで感じ取れるもの?」


「例えば、悪魔が避けた時の場所がわかったり、攻撃するのがわかったりするかもしれないでしょ!」


「そうだな。そりゃ戦えるやつは多い方がいいしな。」


ほのかは覚悟決めたのか真剣な表情で、神経を研ぎ澄ませた。


「絶対倒してみせる。この能力でも戦えるって証明する。」


アゥアゥ


「ほのかちゃん!危ない!」


グハッ


「匂いでどこから来るのかわかるんだよ。そこでくたばってて。」


「ほのか、やるじゃねえか。俺も負けてられない!」


「この拳に、希望をのせて、打ち込む!」


グハッ、グハッ…バタ


「よし、1匹倒した。残りはあと…」


「死にたくなければ~そこをどいてなっ〜♪」


ゴホッゴホッ


「口から血が出てる。この悪魔、弱いかもね。」


「黒星、すごい綺麗な歌声だな!俺、好きだ…歌が!」


(危ねぇ、思わず好きって言ってしまった。何とか誤魔化せたぞ。)


「ハァッ!」


グハッ


「黒星は蹴りも強いのか。最高だぜ!」


「全部倒せたみたいだね。」


ほのかは辺りを見渡した。


するとあの匂いを感じた。


「あの瓶と同じ匂いがする!きっと近くにいる!」


タッタッタッ


ほのかは走って店の外に飛び出した。


「ちょっとほのか!」


夢乃はほのかの後を追いかけた。


「行っちゃったみたいね。」


「まぁ戻ってくるだろ。それはそうとこの悪魔どう処分する?」


「前倒した時は、普通に置き去りにしたよ。そしたら次の日なくなってたんだよね。」


「そう…なのか。俺は最初に倒した時、悪魔を燃やしたら灰になって消えたんだよ。それから燃やすようにしてる。」


「それはいい案ね。そうしましょ。」


すると


ブォー


目の前に炎が上がった。

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