第5話 能力者探し
「さて、悪魔が自分の前に現れたらどうする?」
「逃げると思います。」
「私もそう思う。」
「正解。とりあえず逃げること。能力者の場合は、匂いでバレるから広いところに移動して戦うことになるかもしれないけど。」
「ほのかちゃんの能力は匂い。戦闘には向いていないけど、匂いを使って悪魔の居場所を特定することが出来る。私の歌能力と組み合わせればきっと倒せるはず。」
「黒星さんは歌能力なんですか!びっくりです!」
「私も驚いた!どう使うの?」
2人は黒星をじっと見つめる。
「私が、バラードを歌えば回復し、ロックを歌えば攻撃出来る。ただそれだけだよ。」
「凄い!!」
「うん!凄いですね!!」
「そんなに褒めないで!!」
黒星は顔を赤くした。
褒められるのには慣れていない様子だ。
「とにかく、単独行動は避けて3人で行動する。わかった?」
「はい!!」
2人は声を揃えて返事をした。
「もし予定ないなら、明日から能力者探ししようと思うけど大丈夫そう?」
「大丈夫です!!」
「よし、明日から行こう。」
2人は嬉しそうに、でも少し不安そうに帰って行った。
「よし、早速始めようか。」
黒星はどこか嬉しそうな様子だ。
「ほのかは、瓶に残る微かな匂いを嗅ぎ、探し始めた。」
数分後―
「ここにいるみたいだよ!!」
ほのかはある一軒家を指さした。
「よし、じゃあ行きましょう。」
3人は家の入口付近に立った。
ピンポーン
「少しお待ちください。」
中から男の声がした。
ガチャ
「どういった用でしょうか?」
中から出てきたのは30歳くらいの背の高い男だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます