第2話 異変

(うっ…何この匂い。もしかして血?)


ほのかは、急いでベットから降りて、1階のリビングまで駆け出した。


「あら、どうしたの?そんなに急いで。」


母親は、不思議そうな顔をした。


「血の匂いがしたから、心配になって…」


ほのかは、辺りを見回し、安心した様子だ。


「包丁で指切っちゃって。でも大丈夫よ。」


母親は朝食を作る最中に、指を切ったという。


「それなら良かった。」


(なんで、私の部屋にまで、血の匂いがしたんだろ。私、どうなっちゃったの!?)


ほのかは、異変を感じるも、学校に行くことにした。



「ほのか、おはよう!」


夢乃は、ほのかに声をかけた。


「夢乃、おはよう。」


夢乃は、ほのかに元気がないのを感じた。


「ほのか、どうしたの?元気なさそうだけど…」


ほのかは、少し考え、話すことにした。


「今日、おかしいんだよね…私。」


それを聞いた夢乃は、不思議そうな顔でほのかを見つめる。


「いつも通りだと思うけど?」


「今日、実は―」


ほのかは、さっきの出来事について、夢乃に話した。



「もしかしてそれ、昨日あれを飲んだのが原因じゃないかな?」


ほのかは、その言葉に動揺する。


「まさかぁ…あれは体が軽くなるって言ってたでしょ。」


「それ、ホントのことか実際わかんないよね。」


ほのかは、夢乃に返す言葉がでなかった。


「一緒に探すよ。解決法を。」


夢乃の言葉に、ほのかは顔を上げる。


「いいの?」


ほのかは、夢乃の顔を見る。


「私は、あの時も一緒にいたし、ほのかは私に話してくれた。だから、協力するに決まってるよ!!」


夢乃は、ほのかに笑顔を見せた。


「夢乃…ありがと!!」


ほのかは、嬉しくて、夢乃の手を握り、学校まで走った。



学校の帰り道。

後ろをつけられている気がして、2人は振り返った。


すると


そこには、昨日の女が立っていた。

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