後悔薄明(7)

 レグルスは、暗い階段を駆け下りていく。石造りのそれは、歩く度に靴音を響かせる。

 それほど深くはない階段だった。地下にはパントリーからの光が入り込み、辺りを照らす。

 そこは廊下が伸びている。昔から存在していたのだろう。整備されてはいるが、経年劣化のために所々ヒビが入っている。

 壁へ等間隔に吊るされたカンテラは、星屑の光を辺りに照らしていた。

 ホラー小説にでも出てきそうな、薄暗い空間。そこをレグルスは恐る恐る歩いていく。

 気のせいだろうか。奥からえた臭いが漂ってくる。喉奥に込み上げるものを無理矢理飲み下した。

 やがて廊下は終わり、左右の壁は鉄格子へと変わった。


「なん、だ、これ……」


 レグルスは鉄格子の中を覗いた。

 中にいるのは小さな子供。十歳程度の男子が、死んだ目でレグルスを見上げている。


「おい、お前大丈夫か?」


 少年は答えない。

 答えられないと言った方が正しいだろう。薄着姿の少年は、体の至るところに傷をつけていた。

 羽に覆われている両腕は、所々羽をむしられ、白い服には腹や胸の火傷跡が透けて見える。顔は綺麗なままだったが、首には絞められた痕があった。

 レグルスはぎょっとし、そして察した。侵入を助けてくれたハーピィの兄とは、この少年のことではないのか。

 辺りからうめき声が聞こえ、レグルスは顔を上げる。

 牢は、両側に五つずつ並んでいる。その全てに子供達が収容されていた。男子の方が若干多いだろうか。彼らは全員怪我をしており、大した手当を受けていないようだった。

 最奥に目を向ける。鉄格子から一本の腕が伸びている。それは、レグルスを呼ぶように、力なく揺れている。

 レグルスは早足でそれに向かった。


「やあ、レグルス」


 アヴィオールがそこにいた。


「はあ? お前、何してんだよ」


「あはは。情けないよね」


 アヴィオールはさらわれた時の服装のまま、弱々しく笑顔を浮かべている。顔は随分と殴られたらしく、頬やまぶたが腫れていた。体中が痛むようで、鉄格子に寄りかかって体を支えている。


「何されたんだよ。スピカは?」


「スピカは二階。もうすぐディクテオンさんが迎えに来るって。

 レグルスこそ、よく見つからずにここまで来れたね?

 いや、むしろ、無理矢理入った?」


 レグルスは口を開くが、すぐに閉じて後ろを振り返る。カンテラの光が遮られたのだ。


「入ってはいけないと言ったのに」


 タラゼドは肩をすくめる。その後ろにいるのは、長棍ちょうこんを持ったファミラナ。無表情の彼女の目は、どこを見ているのかわからない。


「レグルス、ファミラナは術をかけられてる」


 アヴィオールはレグルスに耳打ちする。


「タラゼドが言ってた。少しばかり術をかけてるって」


「だろうと思ったぜ。ファミラナのあんな顔、見たことねえし」


 小声で話した内容は地下空間で反響し、タラゼドの耳にも入る。


「種明かしをしようか」


 秘密を守りきれない子供のように、タラゼドは嬉々として話し始める。


「ワシが余命宣告を受けた後、ファミラナはワシの世話を甲斐甲斐しく焼くようになった。ワシはそれが少し鬱陶うっとうしくてな。催眠術をかけてしまったのだよ。必要以上に世話を焼かないためにな。

 それ以来ファミラナは従順だ。だからワシは、ファミラナに少し付き合ってもらうことにした。

 ファミラナを連れて孤児院を回り、孤児の引取りをした。その後ファミラナの記憶を弄り、ここの子供達のことは忘れてもらった。

 その後は君達が知る通り。アルデバラン君と組んで、ファミラナにスピカちゃんとアヴィオール君を屋敷まで案内させた。レグルス君、君がファミラナを頼るということは、計算の内に入れていたのだよ」


 レグルスは舌打ちする。手のひらで転がされていたようで気分が悪い。


「継承の儀を邪魔しようとしたのは、あんたの催眠術によるものだね?」


 アヴィオールが問う。タラゼドはゆるゆると首を振る。


「ワシが出した指示は、アルデバラン君の指示に従え、乙女の様子を逐一報告せよ、その二点のみ。

 継承の儀を邪魔したのであれば、アルデバラン君がそう指示したのだろう」


 回りくどいことを言っているが、要はタラゼドの指示がなければ邪魔などなかったのだ。アヴィオールはそう理解する。


「俺らが宮殿を出てからは? なんでファミラナは俺に着いて来た?」


 レグルスの問いに、タラゼドは首を傾げる。


「それはワシも想定外だった。言うことを聞かないなんて悪い子だ。

 だが毎日の報告は欠かさなかったし、そのおかげでワーウルフの派遣もできた。白山に行く報告があった時はどうしようかと悩んだものだが。

 まあ、結果こうして、ファミラナの報告でスピカちゃんを捕らえることが出来たから良しとしようか。思わぬオマケも付いてきたしな」


 タラゼドはアヴィオールをちらりと見遣る。アヴィオールは怯えて肩を跳ねさせた。今も常に感じている腹の痛みが、更に鋭くなったような錯覚。横腹を押さえて小さく呻く。

 タラゼドは笑みを消した。無表情で二人をじっと見つめる。


「前ほどファミラナが言う事を聞かなくなってきておる。以前は素直な良い子だったのに。

 アヴィオール君も、レグルス君も。君らは輝術に干渉する術を使うのだろう? ファミラナに何かしたかい?」


 アヴィオールはある事に気付いた。しかしそれを悟られぬよう、怯えの表情を徹する。


「俺の術は反射だし、ありえねえよ。

 アヴィの術だって、ファミラナに当てたことすらない。あんたの思い過ごしだよ」


 レグルスはタラゼドに言う。タラゼドは納得していないようだったが、話を延々と続ける気はないらしい。


「なら、この話は終わろう。

 それより、侵入者を捕まえなくてはね」


 タラゼドはにこりと笑う。


「ファミラナ、捕らえなさい」


 ファミラナは長棍を構え、レグルスに向かって駆け出した。

 レグルスは、開けられたショルダーバッグからマントを取り出しひるがえす。

 その行動は反射的なものだ。術ではない長棍ちょうこんを跳ね返すことはできない。マントもろとも、腹を長棍ちょうこんに打たれたレグルスは、その衝撃に息を詰まらせる。

 同年代の子供とはいえ、相手は武闘家だ。一撃があまりに重い。

 続け様に長棍ちょうこんがレグルスの脚を狙い、空を薙ぐ。

 レグルスはバタバタと情けなく後退し、マントを踏み付けて尻餅をつく。長棍ちょうこんは空振り、鉄格子にぶつかり激しい音を立てた。

 レグルスはマントに足を取られて立てないでいる。ファミラナはそれに対し、容赦なく長棍ちょうこんを振り下ろす。


「レグルス!」


 アヴィオールが叫ぶ。

 レグルスは体を捻る。右耳を長棍ちょうこんが掠める。擦り傷ができ、血がにじむ。

 レグルスの心臓は激しく叩かれ、今にも吐き出してしまいそうな程だった。アヴィオールが入っている牢に寄りかかり、深呼吸して心臓を押さえつける。


「頭割られるとこだった」


 レグルスは苦笑する。

 ファミラナは相変わらず無表情。気弱で優しい彼女が、友人に平気で殴り掛かるなど信じられない。やはり、催眠術をかけられているのは本当なのだろう。


「ファミラナ。殺してはいかん。

 もっとワシを楽しませておくれ」


 タラゼドはいやらしく微笑む。


「異常者が……」


 レグルスは一言吐き捨てた。

 その時、


「レグルス。ファミラナの術は解けかけてるのかもしれない」


 アヴィオールが小声でレグルスに声をかけた。

 唐突な言葉だったが、レグルスは察した。これはタラゼドに聞かれてはならない。


「ファミラナに襲われた時、白鳩をぶつけたんだ。もしかしたら、それがきっかけで……」


 レグルスは何も言わない。ふらりと立ち上がる。

 ファミラナが長棍ちょうこんを持ち上げる。その顔は無表情。


 否、泣き出しそうな顔だった。


 レグルスは声を荒げた。


「ファミラナ! 聞こえるか!」


 ファミラナは肩を震わせる。聞こえているのか。


「お前は、そんなな術にやられるような奴じゃねえだろ!」


 だが、精神は輝術に支配されている。長棍ちょうこんを回して脇に構え、レグルスの肩を目掛けて真っ直ぐ突いてくる。

 レグルスは身を翻し、それをかわす。長棍ちょうこんの先端は鉄格子にぶつかり、金属質な音を立てる。


「お前はダチをおとしめるようなことしねえだろ。

 だって、いつも自分の意見は妥協して、でも、いつも誰かのことを考えてんだ。そんな優しいお前が、ダチを裏切るようなクソだせえことするわけないだろ!」


 ファミラナは更に振りかぶる。高々と上げた両手を、長棍ちょうこんをしならせながら振り下ろす。

 空を切る音がし、次の瞬間、レグルスは左肩に激痛を感じた。

 肩が外れたかと思うほどの衝撃。腕がじんと痺れる。

 しかし無事だ。レグルスは左肩を右手で押さえて呻く。


「いってえ……」


 果たしてこの言葉がファミラナに届いているのか。

 わからないが、語り続けるしかない。


「ファミラナ、お前は強い奴だ。こんなクソジジイの術なんて跳ね除けるような強い奴だ。そうだろ?」


 ファミラナの動きが止まる。振りあげようとした手も、踏み込もうとした足も、|

はばまれたように動かない。


「ファミラナ、躊躇ためらうな」


 タラゼドが言う。

 ファミラナはそれを受け、再び長棍ちょうこんを振りかぶる。


「アヴィ! 撃て!」


 レグルスが声を上げた。

 アヴィオールが鉄格子の外へ手を伸ばす。手のひらに光が集まり、一羽の白鳩が生まれる。

 それは真白の尾を引きながら、ファミラナの胸を真っ直ぐ貫く。その光の眩しさに、ファミラナの目はくらんだ。


「どうだ?」


 レグルスは様子を見守る。

 一瞬煌めいた白鳩は、すぐに光へと戻り霧散する。ファミラナはよろめき、あまりの眩しさに目を瞬かせる。

 しかし、変わった様子はない。ファミラナは依然として操られているままのようで、視力が戻ると再び長棍ちょうこんをかまえた。


「駄目か」


「くそっ」


 アヴィオールは歯軋りし、レグルスは悔しさに顔を歪ませる。

 タラゼドの目には、二人の様子が滑稽こっけいに映っているのだろう。くつくつと笑っている。


「ワシの催眠術を、他人が解くことはできんよ。

 確かに効果を薄める程度のことはできるかもしれん。だが、ワシが解くか、ワシが死ぬまでは解かれることはない。

 ファミラナが自分の意思で跳ね除ければ別だが、まあ有り得ない話だよ」


 タラゼドはファミラナの背中を見つめる。「なあ、ファミラナ?」と声をかけ、次の瞬間、眉を顰めた。


「ファミラナ?」


 彼女の様子がおかしいと気付いた。

 手足が震えている。まるで、寒さを耐えているかのように。

 体には僅かに光がまとい、弱々しいが輝いている。


「催眠の効果が少しでも薄まってるなら、聞こえないかな」


 アヴィオールはレグルスに声をかける。


「きっと君の声ならファミラナに届くよ、レグルス」


 レグルスにはアヴィオールの言わんとすることがわからない。首を横に振っている。だが、声をかけ続けるべきだろう。


「俺らにはファミラナの力が必要なんだ。

 いや、俺はファミラナに戻ってきてほしい。どんな壮大な冒険したって、ファミラナがいなけりゃつまんねえよ。

 お前なら、輝術を跳ね除けられる。信じてる」


 レグルスは口を閉じる。

 そして、待つ。


 ふらりと、ファミラナの体が前のめりに倒れた。レグルスは駆け寄り、彼女の体を抱きとめる。


「ファミラナ? 大丈夫か?」


 ファミラナの体に触れて、レグルスは驚いた。彼女の体はあまりに冷たい。


「お、おい。ファミラナ」


 顔を覗き込む。


「あはは……レグルス君に助けられちゃった」


 そこには、控えめに笑うファミラナの顔があった。


「ファミラナ? お前なのか?」


 ファミラナは頷く。酷い寒気を感じているらしい。唇は紫に染まり、体は震えていた。

 だが、普段通りのファミラナだ。


「ごめんね……本当に……」


 謝罪を口にするその顔は、今にも泣き出しそうな程に歪んでいる。自分の意思ではないにせよ、仲間を裏切ってしまった罪悪感は大きい。


「大丈夫、ファミラナが悪いんじゃない」


「でも……」


「でもじゃない。お前は悪くない」


 ファミラナの目から涙があふれる。両手で顔を覆うが、次から次へと溢れて止まらない涙を全て抱えることができない。指の間からあふれるそれは、レグルスの服に落ち染みていく。

 ファミラナはしゃくりあげながら口を開く。言い訳じみているが、言わなければならない。


「継承の儀の後から、記憶に違和感があって……それで、さっきアヴィ君の白鳩を受けてやっと気付いたの。私、お爺様に操られてるんだって。

 だから、無理矢理、自分自身にテレパシーを送って……できるかどうかわからなかったけど、送ってみたの。目を覚ませって。そしたら術が解けたの。

 でも、記憶や意識がなかったからと言っても、私がしたことは許されない。ごめんなさい」


 ファミラナはひたすら謝罪を繰り返す。そんな彼女を宥めるべく、レグルスはファミラナを抱きしめ頭を撫でた。

 烏の輝術は、テレパシーと共に寒気を送る。ファミラナの体は酷く冷たい。おそらく、強く念じたのだろう。目を覚ませと。本来の彼女の誠実さを証明するには、それで十分だった。

 レグルスはマントをファミラナの肩にかける。ファミラナは遠慮がちにマントにくるまった。


「ファミラナ、解けたのかい?」


 タラゼドはファミラナに声をかける。

 ファミラナは頷き、タラゼドの顔を見た。

 タラゼドは微笑んでいる。だが、心の底から笑えていない。目は、死んだ魚のように、何の感情も映していなかった。


「それなら、私の計画は全て失敗ということだ。

 まあ、スピカちゃんをアルデバラン君に引き渡せただけ良しとするかな」


 ファミラナは驚愕きょうがくする。


「スピカちゃんを……引き渡した……?」


「そうだ。スピカは?」


 レグルスは慌てて立ち上がる。


「アルデバランに引き渡したのか? あいつ、世界を滅ぼすつもりなんだぞ!」


 タラゼドは、感情が灯らない目を伏せる。微笑みは顔に貼り付いたまま。


「ああ、わかっているよ。だから引き渡したんだ。滅ぼしてもらうために」


 アヴィオールはタラゼドを睨みつけ、静かに怒る。

 

「身勝手すぎるよ。自分が死にそうだからって、周りを巻き込んで心中しようとするなんて」


 タラゼドは初めて怒りの感情を見せた。アヴィオールを睨み、震える声を返す。


「死に向かう絶望を味わったことがあるか?」


「ああ、あるよ」


 さらりと言ってのけたアヴィオールの言葉に、タラゼドはたじろいだ。


「死ぬことの苦しさ、寂しさはよく知ってる。でも、絶望したからって悪事を働いていい理由にはならない」


 辺りを見回す。

 操られていたファミラナ、間接的に殺そうとしていたレグルス、暴力を受けていたであろう子供達。

 それらを見て、アヴィオールはタラゼドに侮蔑ぶべつの目を向けた。


「あんたは大人なんだから、その辺の分別はあるんじゃないの?」


 タラゼドは押し黙る。胃が痛むのか、腹を押さえて目を閉じた。


「アヴィ! みんな!」


 その時、突然にスピカの声が聞こえてきた。

 階段をかけ下りるけたたましい足音と共に、スピカとアルファルドが現れた。


「スピカ! 連れて行かれたんじゃ……!」


 アヴィオールは目を見開く。スピカはそれを否定しない。


「ええ、連れて行かれそうになったわ」


「何とか間に合った。アルデバランを張り倒して、スピカを連れ出したんだ」


 アルファルドは言う。しかし、この屋敷から離れなければ、救えたことにはならない。アルファルドは焦りからタラゼドに詰め寄った。


「自分達はここを出ていく。鍵を貰おうか」


 タラゼドはすっかり抜け殻となっている。何も言わず、鍵束を黙ってアルファルドに差し出した。


「逃げるぞ」


 アルファルドはアヴィオールの牢まで行き、鉄格子の扉を解錠する。アヴィオールは内側から扉を押し開け、痛む体を引きずって外へと出てきた。


「アヴィ!」


 スピカがアヴィオールに駆け寄る。両手を広げ抱きしめようとして、しかし、アヴィオールの傷を思い出し手を引っ込めた。その代わりに両手を握る。


「私のせいで、ごめんなさい。こんなに傷だらけになって」


「今回は流石にヤバかったかも……」


 アルファルドは辺りを見回す。

 並んだ牢の中には、他にもまだ子供達が閉じ込められている。暫し悩み、腹を決める。

 牢を一つずつ回り、解錠する。しかし、牢を出るかどうかは、子供達本人の決断に委ねた。


「これでいいな」


 アルファルドはタラゼドに圧をかける。タラゼドは黙って頷いた。


「早くここを出よう。ファミラナも一緒に」


 アルファルドが先頭に立ち、階段に足をかける。


「いいんですか? 裏切ったのに」


 ファミラナが、アルファルドの後ろ姿に問いかけた。

 操られていたとはいえ、友人を裏切ってしまったのだ。その罪を許してくれると言うのだろうか。


「駄目なわけないじゃない」


 スピカは大袈裟に驚いてみせる。


「今のファミラナなら信じられるよ」


 アヴィオールは疑いを捨て去った顔で笑いかける。


「ファミラナがいねえと、つまんねえしな」


 レグルスはファミラナの肩を叩いた。

 ファミラナは泣き出しそうになるのを堪え、目頭を手で拭う。熱く込み上げるそれを笑顔に変えて、大きく頷いた。


「ありがとう」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る