輝きの音と貴女の声(2)

 双子の宮の中庭にある、二つの小さな小さな宮。それぞれの宮に座ったキャンディとマーブラは、白いヒマティオンを纏った姿で目を伏せる。


「何だって僕らが歓迎の音なんて……」


「私は久しぶりにフルート聴いてもらえるから楽しみだよ」


 不機嫌なマーブラとは対照的に、キャンディはリンゴのような頬を綻ばせる。マーブラはそれを見て小さく笑った。彼女がご機嫌であれば、マーブラもまたご機嫌なのだ。

 二人はすうっと息を吸い、高らかに歌い始める。


「お日さまの、お通りみちをはき清め。

 ひかりをちらせ、あまの白雲。

 お日さまの、お通りみちの石かけを。

 深くうずめよ、あまの青雲」


 二人の小さな唇に、フルートが添えられる。まるで踊るような、回るような、強く柔らかな笛の音が、中庭に鳴り響く。

 緩やかな音の流れに合わせて、パンパイプの音色が重なった。それを奏でるのは、白髪はくはつに山羊の角が生えたサテュロスの青年。気だるげな表情からは想像できないほど、その音色はまるでタップを踏むかのように弾んでいる。

 その音色を聴くのは、スピカとアヴィオール。否、二人だけではない。彼女らを案内するグリードはもちろん、他にも数人の男女がそこに集まっていた。

 花飾りを頭につけた幼げなニンフは、ぼんやりとした笑い顔で手拍子する。

 獅子の鬣を首元に巻いたかのような髭を持つ男性は、目を閉じて笛の音を聞き入っている。

 天秤を抱えた長髪の美男子は、微笑みを浮かべて頬杖をつき、椅子に座っていた。


「いやあ、すまない。遅れてしまって」


 そこに大声で割って入るのは、赤髪に白が混じった男性だ。中庭に入ってきた彼を、ニンフは呆れ顔で見つめる。彼女の顔を見て、彼は演奏が始まったばかりだということに気付いたのだろう、口を閉じて、すまなそうに苦笑いした。

 笛の音は風に乗って空高く、そして広く響き渡る。その音色はやがて、すうっと溶けて消えた。

 わっと拍手が溢れた。その場にいた賢者も使用人も、美しい一曲に感動したのだ。


「もういい? 俺帰りたいんだけど」


 白髪はくはつのサテュロスは、ハンカチでパンパイプを包み、間延びした声で問いかける。蹄の足は許可を得る前にのそりと動き出すが、彼の肩を天秤の美男子が掴んで止めた。


「その行為による罪は、少なくとも空気より重い気がするよ。お客人に挨拶したらどうだい?」


 サテュロスはスピカとアヴィオールに目を向ける。彼はほんの少しだけ、泣きそうな顔をした。

 それほどまでにこの場を離れたいのだろうか。スピカは少しだけ不快に感じたが、そもそも宮殿に無断で足を踏み入れているのは自分たちの方だ。感情は顔に出さないよう、笑顔を努める。

 サテュロスは、恐る恐るといった様子でスピカ達に近付く。アヴィオールをちらりと見遣り、そしてスピカにずいと顔を近付けた。


恐慌きょうこう呼びし賢者、アルゲディ・パニコン。見ればわかるけど、山羊魚やぎの賢者」


 頭を落とすかのように会釈する。

 スピカは少しばかり驚いたものの、すぐに深々とお辞儀して、アヴィオールも会釈した。


「彼はね、パンパイプの音色を使って、聴かせた人の恐怖を操るのさ。

 そしてワタシは、均衡きんこうはかりし賢者、ブラキウム・アストライヤー。天秤の一族だよ」


 山羊魚やぎの賢者が顔を離し、それと入れ違いに天秤の賢者が話しかけてくる。

 天秤といえば、と。アヴィオールは思い出して手を打った。


「裁判で引っ張りだこだってよく聞きますよ」


「あ、やっぱり?」


 ブラキウムは、風で乱れた長い髪を書き上げて、少年のような人懐こい笑顔を見せる。


「目の前にいる人の罪は流石に見えないけど、その重さがわかっちゃうからさ。よく呼ばれるんだよね」


 アルゲディは、自分への注目が薄れたタイミングを見計らい、こそこそと中庭を後にする。ニンフがそれに気付いた時には遅く、声をかけても届かないところまで離れていた。


「あーもー。アルゲディちゃんってば、まーた逃げちゃってー。ぷんぷん」


 紫色の髪の緩やかなウェーブを揺らし、可愛い子ぶった言葉で怒りを表現するニンフ。しかし顔は半笑い、声色は柔らかいのでは、迫力なんてありはしない。


「ごめんねー。アルゲディちゃん、人とお話するのが苦手なの。だからこの、給事の賢者、水瓶であるネクタルちゃんが、一緒にお話してあげるねー」


 ネクタルと名乗る彼女は、ポンと自身の胸を叩く。メイド服を着ているのだから使用人だろうとスピカは思っていたのだが、どうやら服装は彼女の趣味であったようだ。

 ネクタルの華奢な体がふわりと浮く。足が地につかないことに気付いた彼女は、黄色い声をあげながら手足をばたつかせた。


「年を考えなさい、ネリー。ニンフといえど、五十歳を越えているのだから、その口調はやめた方がいいと思うよ」


 ネクタルの首根っこを掴んでいるのは、赤髪の男性だ。シワを深めるかのように頬を緩め、ネクタルにそう声をかけていた。


「えっ!」


「五十歳!」


 スピカとアヴィオールは、ほぼ同時に声をあげる。それもそのはず、ネクタルの見た目は幼女といってもおかしくない程に若すぎる。

 ニンフなのだから見た目の若さはある程度想定していたが、それでも年を取ったニンフは服装や口調に年齢が出てくるものだ。

 ネクタルの見た目は、天真爛漫な表情を含めて、十代前半としか思えなかった。


「少なくとも五十は越えているよ。実年齢は私も知らないがね」


「レディの年齢をとやかく言うなんて、デリカシーがないのね!」


「はいはい、悪かった悪かった」


 ネクタルは地面に降ろされると、赤髪の男性を開いた片手で指し示す。その仕種は、やはり使用人のそれに似ている。


「彼が、ここの一番の権力者、スコーピウス・アンタレスなの」


「権力者なんてやめてくれないかな。ただ年を食っているだけさ」


「年齢そのものが、もー権力と一緒一緒」


 じゃれるように言葉を浴びせてくるネクタルにため息をつきつつ、スコーピウスは自己紹介する。


「毒を制する、さそりの賢者さ。よろしく」


 さそりの賢者と言えば、この国の法王である。新聞や週刊誌で顔はよく見ている。だが実際に会ってみると、気さくで優し気な雰囲気をかもし出しており、感じていた緊張感を消し去ってくれるかのようだった。ネクタルはあんなことを言っていたが、スコーピウスを見ていると、彼が権力を振りかざすような者には到底見えない。ネクタルが誇張してからかっていただけなのだろう。


「よろしくお願いします」


 スピカとアヴィオールは声を揃えて会釈する。優しい賢者達に囲まれていると、昨日の不安感など何処かへ捨ててきてしまったかのようだった。


「君がスピカ君だな」


 スピカは声がする方、右側に顔を向ける。

 立派な髭を蓄えた大柄な男性がそこに立っていた。彼の上半身こそ人間のものであるが、尻の方に見える尻尾は彼が獣人か、もしくはハーフであることを伺わせた。そしてその顔は、友人の一人によく似ている。


「獅子を制する賢者、レオナルド・ネメアーディアス。レグルスの父親だ。レグルスがいつも世話になっているな」


 スピカは「あっ」と声をあげる。ブロンドの癖のある髪は、確かにレグルスにそっくりであった。

 それと同時に、導書を借りたままでいることを思い出す。スピカは叱られる覚悟で、トートバッグから導書を取り出し、レオナルドに差し出した。


「すみません。その、大切なものだと知りながら、勝手に借りてしまいました……」


 レオナルドは目を白黒させる。だが怒るつもりはないようで、大きく口を開くと豪快に声をあげ笑い始めた。


「あっはっは。やはりレグルスが持ち出していたか。と、すると、あいつは君の力になりたかったということだな。

 結構、結構。人助けに使って、きちんと手元に戻ってくるのなら、俺はかまわん」


 毛皮をまとった彼の大きな手は、スピカの頭を包み込める程に大きい。ポンポンと軽く叩くように撫でると、導書を受け取り外套の中におさめた。


「まあ、形だけでも叱るべきだろうが……レグルスは来ていないのか」


「いえ、時計塔までは一緒だったんですが」


 スピカが呟く。

 そこへマーブラとキャンディが近寄った。キャンディはマーブラの服の裾をつまみ、背伸びしてマーブラに耳打ちする。マーブラは中腰になり、キャンディの言葉を聞き取ると頷いた。


「ファミラナから伝達が来たって。双子の宮の門まで来てる。レグルスと一緒に」


 スピカとアヴィオールは顔を輝かせ、顔を見合わせた。そして互いに両手を握り合い、歓喜の声をもらした。

 その隣で、レオナルドも顔を綻ばせる。尻尾は左右にゆらゆら揺れた。やはり、息子の帰りは嬉しいようだ。


「あ、でもレグルスの奴、多分怪我してるはずなんです。早く行ってあげないと」


 アヴィオールは思い出す。自分達が逃げるために、レグルスが身を呈して囮になったこと。

 グリードが一歩前に出る。その目は爛々らんらんと輝いている。まるで獲物を見つけたハンターのようだ。


「ではそれがしが治してやろう! やっと我が術を使う時が来たようだな!」


 おそらく彼は、治したいという気持ちより、自分が手柄を立てるという行為が好きなのだろうなと、スピカは思う。

 誰より先に門へと歩き出したグリードを止めるべく、マーブラが彼の腕を掴む。


「ここは双子の宮だ。アルヘナとワサトが迎えに出るのが礼儀。他所の宮の奴に汚されたくないんだけど」


「ああ、それもそうか」


 マーブラのきつい言葉に動じることなく、グリードはぽつりとこぼす。

 だがキャンディは、二人に割って入るようにして小さい声を絞り出す。


「あ、あの、ファミラナちゃんは私に声をかけてくれたんです。だから、私とマーブラ君が出るのが礼儀だと思うんだけど……」


 マーブラは頬をひきつらせる。他人と関わることが苦手な彼は、その提案にたじろいでいた。だが、キャンディに言われてしまうと逆らえない。


「う、うん……そうだね。キャンディちゃんの言うとおりだよ」


「やけに聞き分けがいいではないか」


「うるさいな……」


 マーブラは舌打ちし、キャンディの手を引いて宮の中へと入る。スピカとアヴィオールも二人に続く。

 廊下を歩き、ホールを横切り、正面玄関を開ける。藤の花が咲き誇る庭を歩き、正門へとやってきた。

 門に取り付けられたレリーフに、キャンディとマーブラが触れる。光が煌めいたかと思うと、重たい音を響かせながら門が内側へと自動的に動き始める。

 門の向こうにいたのは、確かにレグルスとファミラナであった。ファミラナは門が完全に開ききるのを待てず、スピカの姿を見付けると駆け寄り抱き締めた。


「スピカちゃん! よかった! ちゃんと宮殿にたどり着けたんだね!」


 事の経緯は、どうやら既に聞いているようだった。その顔には安堵が浮かんでいる。


「心配かけちゃってごめんなさい。レグルスとファミラナだけ? クリスさんも来てるかしらって思ったんだけと……」


 スピカは門の外へ目を向けながら訊ねる。だが、レグルスとファミラナ以外に誰かいる様子はない。


「俺らも逃げ出してきたんだよ。色々かれると面倒でさ」


 そう言ったのはレグルスだ。彼は怪我をしているだろうに、そのような仕草も様子も、微塵も見せない。だが、グリードはずいとレグルスの前に進み出ると、彼の顔を見下ろし手を差し出した。


「うお、グリードか」


 その存在感にやや驚きながらも、レグルスはグリードを見上げる。


「怪我をしているのだろう」


「いいよ、別に」


「癒してやろうと言っているのだ。遠慮するな」


「いいって。大したことない」


 レグルスはそう言って、グリードの脇を通る。と、その時。


「帰ったか、我が子よ!」


 スピカの後ろから声が聞こえた。レオナルドが早足に近付いてきていたのだ。彼はレグルスの側まで来ると、彼をひょいと抱き上げる。


「やめろ! 離せ!」


「そう嫌がらなくても良いじゃないか」


「恥ずかしいんだよ! 離せクソ親父!」


 レグルスは顔を真っ赤にし、レオナルドの腕から出ようともがく。だが、父の腕力にはまるで敵わない。レオナルドは久々に息子に会えたことが嬉しくてたまらないようだ。幼子にするようにレグルスの体を高く持ち上げ、毛皮のマントをはためかせながらぐるぐる回ってはしゃいでいた。


「また始まった」


 マーブラは呆れて呟く。その後ろで、キャンディはくすくすと笑っていた。


「レグルスのお父さん、お茶目だね」


「レグルス君、たまにしかお家に帰らないみたいだから。だからレグルス君が帰ったときは、レオナルドさん、いつも嬉しそうなの」


 アヴィオールはやや苦笑気味に、ファミラナへ耳打ちする。ファミラナはそんなことを言いながらも、頭の中では妄想を働かせているようだった。

 ただスピカは、その様子を羨ましいと思い、見つめていた。彼らのじゃれあいが実に仲良さそうで、自分の境遇と比較してしまう。今まで考えないよう封じ込めていたのに、まるで栓を開けた樽からワインがこぼれ出るように、アルファルドと言い争った数日前の記憶と感情が頭を埋めつくす。思考の海に溺れそうになる。


「学校生活を満喫しているようだな。良い友達に囲まれて」


「まあな。てか、そろそろ下ろして」


 ようやくレグルスが降ろされる。服を整えながら、父親へと再び顔を向ける。


「多分、スピカから返されたと思うんだけど」


「ああ、導書か?」


 レグルスは目を伏せる。罪悪感を吐き出すように


「ごめんなさい」


 謝罪を口にする。だが、レオナルドは笑みをこぼし、レグルスの頭をぐしゃぐしゃと乱暴に撫でた。レグルスははにかんで、父親を上目に見ていた。


「スピカちゃん、何かわかった? 発作のこととか」


 ファミラナが、スピカの手を取り尋ねる。スピカが物思いに耽っていたことを心配したのだろう。スピカは顔をあげ、弱々しく笑う。


「私、やっぱり賢者の血筋みたい。何処の一族かはわからないけど」


 ファミラナは一瞬笑顔を見せる。だが、スピカが全く嬉しそうにしていないことに気付き、笑みを引っ込めた。


「彼女が落ち着くまでは、宮殿にいてもらう予定だ」


 スピカの肩を、グリードが叩く。その力の強さによろめきそうになるが、スピカは耐えた。


「とりあえずさ、獅子には会ったし、蟹は今出掛けてるし、もう帰っていい?」


 マーブラが間延びした声で問いかける。彼としては、案内人という仕事から早く解放されたいようで、その顔は気だるそうだ。


「私、マーブラ君のそういうところ、どうかと思う」


 ファミラナが珍しく声をあげる。どうやら彼らは顔見知りのようだ。更に言えば、仲は良好とは言い難い。

 マーブラはため息をつき、ファミラナの言葉を無視した。


「マーブラ君、そういうのだめだよ」


 キャンディがマーブラを咎めるが、マーブラは首を振る。頬を膨らませるキャンディ。


「僕さ、乙女の宮を見てみたいんだけど、だめかな?」


 そろそろと、アヴィオールが片手をあげる。

 乙女の賢者は空席だ。主不在の宮に立ち入る許可など取れるのだろうかと、少しばかり不安に思う。マーブラも独断はできないようで、レオナルドの顔を見上げる。


如何いかがでしょうか?」


 レオナルドは、肩をすくめる。


「さあ。俺にはそういった権限がないからね」


 先ほどとは打って変わって、投げやりな返答である。棘さえ含まれているようだ。

 これには息子のレグルスも困惑気味で、笑顔を引っ込めてレオナルドに言う。


「出た、親父の乙女嫌い」


 スピカはレグルスを見て首を傾げる。聞きなじみのない言葉である。


「俺、そういうの嫌なんだけど?」


「ああ、すまんな。どうも、先代の乙女とは仲が悪かったから、それを思い出してしまってな」


 レオナルドは取り繕うように笑みを浮かべる。そして、こう提案した。


「そうだな、俺がスコーピウスに話をつけておく。断りはしないだろうから、子供達だけで行ってきなさい」


 まさかあっさりと許可が取れると思っておらず、アヴィオールは驚いた。レオナルドに深く頭を下げる。


「ありがとうございます」


「大したことじゃない。レグルス、また後でな」


 マントをひるがえし、レオナルドは踵を返す。去り際にちらりと子供達を振り返り、ひらひらと手を振る。そして歩き去って行った。どうやら子供好きらしい。始終にこやかな笑顔であった。


「あの、アヴィオール君……」


 キャンディが小さな声で、アヴィオールに呼び掛ける。


「アヴィでいいよ」


「あ、じゃあ……アヴィ君。

 今の乙女の宮は、誰もいないがらんどうなんです。日に一回、使用人さんがお掃除に来るくらいで……面白いところなんてないですよ?」


 キャンディは小首を傾げる。それと同時に、マーブラの鋭い視線がアヴィオールを射抜いた。

 マーブラの視線は気にしないよう努めつつ、アヴィオールはキャンディに言葉を返す。


「だって、こんな機会中々ないからさ。見ておきたいじゃん」


「そう、ですか?」


 行き先が決まり、マーブラを先頭に子供達は歩き出す。まるで遠足のような光景に、グリードは笑みをこぼす。

 その最後尾に、スピカとアヴィオール。スピカは茶化すように、アヴィオールに耳打ちした。


「アヴィのことだから、冒険心くすぐられちゃったのかしら?」


 だが、アヴィオールは真剣な顔付きだった。


「僕の思い過ごしかもしれない。だけど……」


 確信が得られていないからだろう。アヴィオールはそれ以上語らない。スピカはアヴィオールの顔をただ見ていた。

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