024.もうだいじょうぶ。根拠は無いけどトラストミー
しばらく、周囲の路地から剣戟の音が響いていたけどそれもやがて落ち着いた。
空に浮いてる『照明弾』も回収しておこう。
突然消すとまたびっくりするだろうから、1分で10%づつ灯りを落とし、10分後に消える感じでいいかな。
衛兵さんとチンピラ、ふたり一組で仲睦まじく肩を寄せ合って続々と教会前に集まってくる。
後ろ手に腕を極められて逃げられないんだけどね。
続々と、リアルお縄にかかっていく。
20人近い人数、中にイケメン剣士も入っている。
毒ナイフ投げてきた女性はうまく逃げたみたい、かな。
「ありがとうございます」
リーダーっぽい、指示出ししてる風な人を見つけ、タイミングを見計らって声をかける。
「こちらこそ礼を言う。
少々厄介だった犯罪組織を一掃できた。
これでかなり力を奪うことができただろう」
礼を言うと言っても、ちゃんと「ありがとう」って言わないよね。
さすが上級市民。どうでもいいことだけど。
後始末もそこそこに、シスターアメリアさんに「すべて片付いた」ことを報告し、戻って休んでもらうように教会に押し込む。
教会前道路に戻って、族の捕縛・連行の手伝いをする。
ほどなく、〈
消すにはちょっと早かったかな。もう一度打ち上げるのもなんだかだし。
あれだけうるさかった〈危険感知〉の警報がすっきり無くなった。
まさに台風一過、雲ひとつ無い青空のように。
もう、だいじょうぶだ。
頃合いを見て、静かにフェードアウト。
自室に戻る。朝8時。
向こうは夜中の2時ってところか。
ちょっと寝て、起きたらドアマット買いに行こう。
部屋の真ん中でブーツを脱ぎながら今日の予定を心に刻む。
起きたら15時過ぎていた。
18時に日本を出たら、向こう到着が正午ごろ、こんな感じでも予定通りのいい時間だ。
ほぼ予定通り、夕方にショッピングモールに行き、2F雑貨コーナーを見てまわる。
120×80cmぐらい、裏がゴムマットで泥汚れが床に抜けないタイプ、軽くて持ち運びやすい、気楽にベランダに持ち出して汚れを叩けるサイズを探し、要望どおり良いものを見つけることができた。
バスマットやバスタオルでは床まで泥や埃が抜けて汚れそうだし、レジャーシートを部屋に広げるのは生活の邪魔になるからなあ。
購入し、買い物袋に詰めてもらって階段に向かう。
車がすれ違えるぐらいの幅があるのにほとんど誰も使ってない。
勿体無いことだ。
3階フロアに出たとき、不思議と荷物が減ってる男性。
たぶん階段踊り場に防犯カメラとか設置してないだろうし、デブの動向いちいちチェックしてるということも無いよね? たぶん・・・
男性用トイレとか多目的トイレに入って、出てきたとき荷物量が変わってるとかそっちのほうがチェック厳しいような気がする。
いつものルーティーン、本屋さんに入る。
好きな漫画の最新刊、好きな作家さんの新作を5冊ほど買う。
気になるタイトル、絵柄で手に取ってみる。
さすがに『所有権が自分に移らないと』召喚リストには入らないよね。
手に取ったり見ただけで召喚できるようになったところで、ちゃんと買うけど。
『購入厨』(これも嫌な日本語だ)と言われても、作者さんには敬意がある。
さて、日本時間的にきっちり夕食取るべきか、
少し考えて、階段踊り場から
・・・ああ、一度部屋に戻ってせっかく買ったドアマットを敷いておくべきだった。
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頭を吹き飛ばされた夢を見て、その感触が忘れられずに書き始めたこの話。
1年近く経ってもまだ思い出すことができて心拍数上がります。
ようやく初期プロット、教会関連の決着まで走りきることができました。
2~3話ぐらいの出オチしかできなかった健康中毒世界の悪役、ちゃんと1章分?頑張ってくれました(初)。
あんまり暗躍しないで完全に「待ち」の姿勢だったけど。
次はちゃんと、馬鹿すぎない行動で主人公と騙しあいができるように。
たこやきとコーラのマリアージュ、400人ぐらいに伝わってくれてそれだけでも公開した甲斐あったかなと。
コーラは冷たすぎるぐらい冷えてるほうがおいしいです。
次に続くようにいろいろ仕込みを入れてるので、一応『完結』にはしません。
また何ヶ月とか年単位で待たせるとかこのままエターナるとかなると思いますけど、期待せず適当に放置していてください。
『現代ファンタジー』の『現代』部分が薄味すぎるジャンル詐欺なので、日本でできること考えてるけど完全に行き詰まっております。
毎週更新にして時間稼いだけど無理でした~↓
新連載の告知が出来た、間に合ったのがこれ幸い。
最新話ページの下のほうに、「作者の他の小説」とかあるのでそこからどうぞ。
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