第3話 校外学習

今日は校外学習で俺らはマザー牧場に来ていた。


今は、班で自由行動をしている。


「次はどこに行くの、藍音ちゃん」


桜が藍音に話しかける。


「次はねうさぎでも見に行こうか」


優しく藍音が桜に話しかける。


桜に話しかけている女の子は桜田藍音さくらだあいねと言う子で、

桜と仲がいい子だ。


クラスのみんなには藍音と呼ばれている。


「俺もうさぎがいい!」


でけえ声でこう言う男の名前は森谷愛希もりやあいき


別に一緒に行動はしているが、俺と仲がいいわけじゃない。


「相変わらずうるさいなあ…。

俺もうさぎが見たいけど、桜は何がみたい?」


俺は桜が話に入ってこれるように桜に聞く。


「悠希君と一緒でうさぎがいいかな」


「じゃあ決まりね」


藍音がそう言って、俺らはうさぎがいる所まで行く。


藍音と森谷は話しているが、俺は桜に話しかけられなかった。


桜は、辺りを見渡して「綺麗だな〜」って感動している声で言う。


こういう所も彼女の好きな所だ。


桜と一緒のクラスになって早1ヶ月が経つが、とってもいい子だ。


「悠希君」


俺は桜に呼ばれた。


「どうしたんだい、桜?」


俺は桜にそう聞き返す。

こうやって柔らかい口調で返すのは桜を傷付けたくないからだ。


「何でもなーい」


「お、おう…」


俺はそれに戸惑う。

好きな人にはあまり話しかけられない俺だけど、あっちから話しかけて貰うと

俺はとても心がウキウキする。


「うさぎの所着いたよ」


藍音が嬉しそうに言う。

どうやらホントに着いたみたいだ。

俺らは、うさぎ達がいるところに近づいて思う存分うさぎを触った。

その時の皆の表情は嬉しそうだった。

でも、それより嬉しそうなのは桜だった。

俺はそんな彼女の笑顔で元気が出た。


いつの間にか時刻は昼になったようで、俺らは昼飯を食べた。

そのあとは特に行く所もなかったので、学校に帰った。


不思議な1日だった。







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