現実逃避先から逃避します。
渡野 かえる
第1話 白紙
手元の時計は、二時半を示している。
______テスト終了まで、あと15分。
とにかく慎重に、ゆっくり、でも速く、紙にシャープペンを滑らせる。
その中で、焦りと不安がどんどん大きくなっていく。
大丈夫、何かあっても死ねばいい。一度、大きく深呼吸をする。
万一生きているだけのゴミ屑になる日が来るのであれば、そしたらどんだけ苦しくても昇天すればいい。
大丈夫。
真剣に、全集中を研ぎ、ひたすら書く。これが終われば数学は一先ず終わり。解けないところを解く時間はないから、
現実逃避先から逃避します。 渡野 かえる @a_k_i_nn_u_r_a
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。現実逃避先から逃避します。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます