第8話 護衛隊 入隊
一撃で戦況がひっくり返る存在。
これが護衛隊 隊長―――
「
〈オイオイ、お前ずっと俺の名前で笑ってねぇか?!母ちゃんに貰った自慢の名前だぞ!!〉
うっ、それはそうだな。気をつける…
でもなんで!?あんたは怪我してたはずじゃ!
〈オイオイ、これだから古い奴はよぉ。あんなの薬塗りゃすぐ治るだろ??〉
そうか、ここは未来。医療技術は間違いなく現代よりも進歩しているんだ。
〈怪我はなかったか
〈隊長!あれ!!〉
〈オイオイ、無視かy、おっとまだ居たかぁ!〉
なん、だよあれ…?!
建物の影から2機の敵機が現れた。
さっきまで一回り小さい奴を相手にしていたから気のせいかとも思ったが、あれは違う。
間違いなくデカい!!3、4mほどはある巨大な敵機が2機も向かってきた。
〈ちょうどいいな、俺ァまだテメェを護衛隊に入れるなんて言ってねぇからな!これは試験だ!〉
〈俺より早くあいつを倒してみな!〉
そう言って悪夢隊長は巨大な敵機に殴りかかった。
右足に一撃、体勢を崩した所にあのチート級右ストレートで敵機は吹き飛んだ。
やはり隊長は別格の強さだ。
残るは一機。おれが、あいつを倒すのか…
〈オイオイ、こいつにビビってるようじゃ護衛隊は務まらねぇぜぇ!!お家に帰ってママに泣きついてなぁ!!〉
「薔薇副隊長、あれには人乗ってる?」
〈ええ、上の頭部の方に一応乗ってるはずだけど…〉
「そこの隊員さん、その剣ちょっと借りるよ。」
〈お、おぉ、俺ので良ければ…でもそれ刃が付いてるやつ…〉
〈オイオイ、やる気になったのかぁ?!〉
敵に近づくとますますでかく感じた。
こいつを倒せる自信なんて正直無い。でも、元の世界に帰るにはやるしかないんだ。
「ママに泣きつくか…。」
出来ることなら、泣きつきたいさ。
出来るならな…!!
「俺は、強く生きなきゃいけないんだ!!」
全力で剣を振り抜く。
一閃 ―――――
「胴ぉぉぉぉぉ!!!!!」
「ズガァァァァァアン」
〈オイオイ…〉
〈一撃、そんな…?!〉
あの巨体には面も小手も有効打にはならないだろう。
最も当てやすく確実に戦闘不能にできる「胴」を選んだ。
俺の力で倒せるか確信は無かったが、今までのスーツの脆さを考えて一撃に賭けた。
「護衛隊、入れてくれるのか?」
〈あ、あぁ、認めてやらなくもないな…〉
〈ツバサさん!凄すぎます!やはり隊長以上でしたね!!〉
〈オイオイ!薔薇ちゃーん!?〉
こうして俺は正式(?)に護衛隊のメンバーとして認められたのだった。
???《ほぅ、革命軍にあのような輩がおったとはな…!!》
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