ある日の放課後、主人公「なずな」は理科室に呼び出されます。そこで彼女は、まさかの命令を受けるのです。それは、とある物の怪(空飛ぶ子猫)のお世話係!
前日の散歩中に偶然拾った、不思議な石。その石を持つ者が「お世話係」になる。そういう決まりなのだそうで……
「物の怪のお世話係なんて…」と躊躇するなずなでしたが、結局は引き受けます。だってその物の怪は、真っ白な翼を持つ、小さなモフモフ白猫ちゃん。しかも喋れる。これは断れませんよね。
空飛ぶ白猫ちゃんと契約を結んだなずな。早速、別の「物の怪」とご対面———
これを皮切りに、なずな達は学校の怪談を調査し、様々な物の怪と出会い、対峙することになります。
「物の怪」なんて怖そうですが、大丈夫。出てくる物の怪達の、なんとお茶目で愛くるしいこと。こんな物の怪なら、友達になりたいくらい。
登場人物も個性豊か。説明の長い先輩や、強くて優しい親友、ちょっとアレな安倍君に、不思議で素敵なおばあちゃん。それになんといっても、主人公のなずなちゃん。ふんわり天然入ってそうですが、優しい良い子なんです。
なずな達の活躍を、是非読んで欲しいです。そう、アイス最中でも食べながら。
突然、翼が生えている可愛い子猫(の姿をした物の怪)のお世話係になることが決まった、女子中学生のなずな。
「すずしろ」と名付けた子猫(もどき)とともに、学校の不思議現象を調べる日々が始まります!
たくさん登場する物の怪たちに、学校の友達や先輩たち。
みんな可愛くて個性的。一見怖そうな怪談も、とても楽しく、ワクワクと読み進められます。
一番可愛いのは、やっぱり「三好堂のアイス最中」が大好きな、真っ白子猫(もどき)のすずしろでしょうか。
スイーツも、アイス最中だけでなくたくさん出てきます。
ちょっとしたおやつ代わりに。
中学生たちと物の怪たちが活躍する、ひと夏の不思議体験、いかがでしょう♬