第9話 神様であるならば神様らしい振る舞いを

屍躰使いネクロマンサーの少女は滅ぼされた帝国のドワーフの死体を操り宗教儀式をさせていた。


信仰の力は心のあり方ではなく宗教儀式の所作から発生する。それは事実だ。


しかし死の都で屍躰使いネクロマンサーたちがドラゴンによって滅ぼされたドワーフたちの死体を動かし、ドラゴンへの信仰心を表明する宗教儀式を行わせるのはあまりにも冒涜的すぎるだろ。


信仰を捧げられる竜神(ドワーフを滅ぼした帝竜本人ではなく信仰の器として新たに生まれた竜神教の新生神性体)も頭を悩ませていた。工業的屍霊術手法で生み出された信仰力はすぐさま品質が劣化してしまうのは明確。創設初期の新興宗教であるなら所作に心を込めるべきだろうと不満に思っていた。


だが野伏レインジャーの少女がやってきて、なぜ死者を安らかに眠らせておかないのかと怒りのままに竜神教の祭司の少女へと掴みかかった。


レベルアップ女子高生2人の戦いが始まった。

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