第7話「私達は死体が好きなのではなく竜という至高の生物に対して自然な感情を抱いているだけで異常性癖とかそういうのではないと何度言えば分かるんだあなた方は」

ドワーフ帝国を滅ぼした帝竜はどこかへと消えていった。

後にはドワーフの建造した無人の都市と死体が残った。

そこへ屍躰使いネクロマンサーの少女たちがやってきて狂喜乱舞した。

国民全員死んでいるから死体を入手しようとして遺族から怒られる心配がないし、

死臭にさえ慣れてしまえばドワーフ製の良質な家具が使いたい放題の新鮮な廃墟は「死体が好きとか気持ち悪いんだよ。こっちの評判まで下がるんだわ」とパーティ追放された屍躰使いネクロマンサーたちの寄り合いにとってこれ以上ない新天地だった。


彼女たちは新天地を死の都と名付けて迫害されがちな屍躰使いネクロマンサーを集めて国を立ち上げた。

こんな素晴らしい都市を授けてくれたのはどんな存在なのか情報を集めたところ、

いきなりドラゴンがやってきて、凄い攻撃で都市を滅ぼし、乗っ取ることもなくどこかへと消えていったということがわかった。


宗教が生まれた。

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