第5話 いきなり野伏女子高生

長いレールガンを持った女子高生がやってきて、

1人の野伏レインジャーがその前に立ち塞がった。


女子高生(女子型高等生命体の略。15歳になるヒトが、権能を得ることで肉体・精神的に変化を遂げた特殊生命。変化して以降3年間は超越的な高い戦闘能力を有する)は凄い。女子高生の中でもレールガン女子高生は特に超凄いので次元階層を超えて高次SF世界からでも低次ハイファンタジー世界へ一方的に干渉することが可能である。実際に300年前にハイファンタジー世界からウサギを滅ぼしたのもレールガン女子高生の次元干渉攻撃であった。


最強種であるゴリラ(もちろん女子高生を除き最強という意味であるが)に次ぐ、最凶の動物種ウサギは低次ハイファンタジー世界から根絶され、その莫大な経験値は次元階層内部で唯一ウサギと交戦中であった生存個体すなわち野伏レインジャーの少女へと注ぎ込まれた。少女の世界は一変した。


「あんたのせいで私の人生はめちゃくちゃだ!」

野伏レインジャーの少女は叫んだ。

それに対してレールガン女子高生も何かを口にした。

しかし、言語系統の違う低次ハイファンタジー世界の住人である野伏レインジャーの少女にその言葉が届くことはなかった。

レールガン女子高生はきびすを返して歩き出し、次元の狭間へと消えた。



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