(80) 何度見ても発見が
あちこちで配信が始まり、各国語でレビューが寄せられているそうです、嬉しいですね。国を問わず響く映画だと信じていますので、やっぱりね、という感じ。特にネトフリでの配信は大きいのではないでしょうか、すごい影響力ですものね。
いつもはPCで、BGMのように本作を流しています。見たいシーンだけ見て、ため息ついたりしています。
たまにDVDプレイヤーで、ヘッドホンを使って鑑賞。これが、音がよく拾えて、はっとすることがあります。
たとえばタイ料理店でのシーン、こんなに周囲で会話してる人がいたんだ、て、それはどうでもいいのですが。呼び出された夏生が、今ヶ瀬の姿を見たとたん、靴音も高く迫ってくる、その音の強さは威嚇的とさえいえます。今ヶ瀬がビビるのも無理はない?
恭一が夏生と会って帰宅直前。マンションの敷地に入ったところで、ため息をつくんですね、今まで気づきませんでした。
この後、今ヶ瀬のキスを拒むシーンがあります。おそらく夏生とキスして後ろめたくて、もしくは久々に女とキスして男とのキスに違和感を覚え、とっさに拒否したのだ、と思ってましたが、あのため息で確信しました、やっぱり夏生とキスしたんだ。
これから今ヶ瀬と顔を合わせないといけない。夏生とのことを感づかれたら面倒になるな、と恭一は思い、思わずため息。
案の定、今ヶ瀬はヤバいと感じ、夏生を呼び出します。
海辺のシーンでは、恭一の「本当にありがとう」を聞いて、今ヶ瀬は海に向かって歩き出し、あの叫び。
「本当に好きだったなあ」
これは、ありがとうへの返礼というか、別れても、これからもずっと好きだと言いたかったのか、せつないです。
喫茶店での、たまき。
「戻ってくるって信じてるんですね」
を口にするまで、けっこう間がありますが、ぐすぐす鼻をすする音が。涙こらえて口にしたんですね。「俟ちたいんだ」と聞いて、やっぱりダメなんだと思いつつ、次の言葉を言うまでには決意が必要だった、と、音で理解しました。
普段、あまり音量を上げずに見聞きしているせいかもしれませんが、ヘッドフォンで集中してみて、新たな発見に驚きました。改めて「窮鼠はチーズの夢を見る」という映画に惚れ直しております。
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