(62)公開一周年

 本日、9月11日は、本作が公開されて一周年に当たります。一年、早かったですね。

 8月にポスターを目にしてドン引き、自分には無縁の映画と感じました、ただ大倉君がどういう役なのかは気になって。

 こわごわフライヤーのあらすじを見て、大倉君が既婚者役、というところに興味を覚え。さんざん悩んで、見ると決めたのは公開二日前です。


 初日の初回に行き、複雑な気分でシネコンを後にしました。何とも言えない重いものが残り、もう一度見なくては、という気持ちが、じわじわと胸に広がったように記憶しています。


 原田マハさんが「この映画のことで頭がいっぱい、一日中、考えている」みたいなツイートをされたと知り、好感度アップ。桜に関する短編の朗読を聞いた程度ですが、すばらしい作品でした。

 二度見て、私も原田さんと同じように、この映画のことばかり考えるようになっていきました。

 ふだん、音楽を流しているのが、邪魔に感じて、無音のなかで、この映画のことを考える日々。

 二度では満足できず、三度。まだ駄目、四回見たら気が済むだろう、「シンゴジラ」の時みたいに、と思ったのに、まだまだ満足できない。

 見れば見るほど、気になるシーン、セリフが増え、あれはどういう意味か、と悩み、好きなシーンはもっと見たいし、と、都合8回見て、上映が終わってしまったので泣く泣くシネコン通いは終了です。


 撮影は2019年の2月から3月。年内公開を目指すも、果たせず。同年6月に撮った「劇場」が先に公開されました。去年の春、コロナ禍で、ミニシアター限定公開と、アマゾンプライムで配信と言う変則的な公開でした。


 当初は、「窮鼠~」は昨年6月に公開予定でしたね。それがコロナのせいで9月に延期、おかげで私は本作と巡り合えました。6月だったら、いつものシネコンで上映しなかったかもしれないし、となると未だに私は「窮鼠~」を知らずに生きていた? そんなこと、今では考えられない人生ですけどね。


「窮鼠~」は、間違いなく私を変えた映画。1月に配信が始まると、ついに我慢できなくなり、ブログで記事を書きまくったのもそうだし、それ以上に、小説書きを再開できたことが信じられないです。

 本作については、まだ語り続けていくつもりですので、今後後も、よろしかったら、よろしくお願いします。

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