(57)衣装は語る
シンプルな衣装が多い本作ですが、ここにきて、気になる衣装がでてきました。
今ヶ瀬が、恭一と再会したときのセーター。変わった編みこみで印象的でしたね。次にこれを着たのは、偶然のふりして、恭一と夏生の食事に割り込む場面。
思うに、これ、今ヶ瀬の勝負服、じゃないかと。
勝算があるとはいえ、恭一と久々に会い、交渉しなければならない。緊張したと思います。
夏生と、偶然を装って、タイ料理や出会ったのは、恭一と彼女がいい感じになるのを阻止、が目的だったのでしょう。これも勝負といえば、勝負。同じセーターを着ていったのは偶然ではない、気がします。
次は、黒のカットソー、いやに胸が開いている。Vネックと呼ぶには、胸の方まで肌が見え、とても市販品とは思えないです。女性なら、こんなのはアウトです。
電話でタイ料理屋に呼び出された今ヶ瀬。
ケンカ別れの後で、恭一が折れて呼び出したのです。恭一の真意はともかく、好きな人に呼ばれたら、すぐに飛んでいくような男だ、と、貴方が好き、をアピール。ゲイではない恭一に、あのカットソーがどう映ったのかはわかりませんが、今ヶ瀬はあれを着たかったんだと思います。
夏生を呼び出した、同じ店でも着てましたね。なぜかムートンのコートをずっと着ていますね、胸が寒かったのか。
一方の夏生は、緑のシンプルなカットソーです。恭一が後から来るのだから、もう少しセクシーな服でも、と思いますが、下着は黒、ですから。当然、あとで恭一に見せるため。アウターはなんでもよかったのかな。前にも書きましたが、黒レースのキャミくらい、着けていたと勝手に想像してます。
今ヶ瀬たちが乱入した食事の場面では、夏生は肩が見えるカットソー。女をアピールして、恭一とよりを戻す気満々だったかと。今ヶ瀬、割り込んで正解でしたね?
ちなみに恭一の衣装は。
基本、スーツ。私服で印象的だったのは、グレイの部屋着で、これは今ヶ瀬、たまきままで着ています。たまきに着せるんじゃないよ、とムッとしますが、あの時点では、今ヶ瀬の立場を、たまきが引き継いだようなものだし、仕方ないか。
恭一の私服が、城でも黒でもない、グレイ、ということろが、曖昧さを感じさせる性格に合っているのかも。今ヶ瀬は、白と黒が多い。それこそ、白黒はっきりしてるタイプ、ですもんね。
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