(53)クローゼットの謎

(44)で、クローゼットについて書きましたが。読み直すと、なんも分かってなかったなあ。

 よくわからないまま、書いた、というのが正直なところです。書いているうちに、気づくこともありますし。

 新たにコメントをいただき、気づいたのは。

 ゲイバーの後に、はじめてクローゼットが出てきた、のではない。

 今ヶ瀬が、恭一とたまきの関係を疑い、帰宅後、恭一に、あれこれ、ぶつける場面。

 恭一は、クローゼットに上着等、しまうのですが、ここ、奥から、室内を覗きこむ撮り方です。

 たまきの家での場面とそっくりです。あちらは扉が開くまで、恭一がどこにいるか不明でしたが。

 ですから、こちらが対、なんですね。


 なんで気づかなかったかと言うと、この一連の別れのシーンは、つらすぎて、細かい点が頭にはいってこなかった。

 言訳ですが、その前にたまきの家のシーンと、恭一のキッチン下の扉を開ける、たかきとが対、というネットで見た対、に、納得していたこともあります。

 でも当時から違和感はあったんですよ。

 あまりにサイズが違うし。


 恭一が、見られている。何から、または、誰から。

 たまきが、見ている。今ヶ瀬的なものを。


 今ヶ瀬との別れを決め、異性に戻ることにした、恭一。

 渡りに船、というと、あれですが、目の前に、ちょうどいい女がいたんですよね。

 常務からも、娘をよろしく、みたいなことを言われてましたよね。

 コメントで、日陰の存在の母娘を、表に出してやってくれ、的なものが、クローゼットの場面。


 なるほどなー、と感心した次第です。

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