18話【時の花】
愛羅side
無事、免許の資格は取れ
家庭学習の期間も終わった。つまり卒業まで後少し。久しぶりに着る制服に戸惑いながらも、今まで登校してきたメンバーと学校へ歩いていく。珍しく雪が熔け桜が咲きそうで咲かない。卒業式に咲くかなとひとり考えた。
「ねぇ、桃。海未」
「なーに?」
「なした?」
「一緒に今まで学校行ってくれてありがとうね。2人と登校下校出来てほんとに楽しかった。」
「な、なに急に笑。私も楽しかったよ」
「愛羅っ。。!」
「わ、桃笑」
普段なら照れくさくて言えない言葉も今なら言えると思ったのか口から出たのは2人への感謝の気持ちだった。言葉の棘は強いけど根はとても優しい海未と、ずっと仲良くしてくれる桃。私は知らぬうちにこのふたりが大好きだったのかもしれない。
「え、愛羅泣いてる」
「え、?!」
「な、泣いてないよ。…2人と離れるのなんか寂しいな」
素直に出た気持ちは2人にも届いたらしく
いつも元気にうるさく登校する私達は泣きじゃくって学校に行った。
・
4時間だけ受けた授業の後に3人で遊びに行ったのはいい思い出だ。
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