11話【噂】
愛羅side
「んじゃ、体育大会でやることは_」
果歩の進行の元進んでいく、体育大会での話。気温はあのくそ暑かった時よりは過ごしやすくなったとはいえ、まだ8月の後半。まだ暑さは残っている。扇風機を回す同級生と、パタパタうちわを扇ぐ後輩、かなりシュールな絵面だ。
「1日目は、球技で。2日目は陸上でいいかな」
「去年と同様でいいんじゃね?」
「みんなそれでいいなら分担してこうか」
「反対いるー?いないねなら決めてくかー」
普段はうるさい男子たちも静まり返って話し合いに集中してるのは、きっと顧問の先生がいるからであろうか、話は進んでいく。私は50m走と男バスの担当になった。
「決まったことだしこれで行こうか、各自仕事ちゃんとやってねー」
果歩の一言にみんな返事をするとそれぞれ分担された仕事を行っていく。私も、扇風機を置き仕事に取り掛かった。
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「じゃあ、そういうことでお願いします」
職員室に行き確認を取り終わった帰り道、私は2年生たちの会話を聞いてしまった。
「ねぇ、知ってる?」
「なに?」
「凌央と、生徒会の厚生の先輩って付き合ってるらしいんだけどさ」
「あー、割とみんなしってるよね」
「うん。でもね、凌央他に女いるぽいよ」
「え、まじ?じゃあ、二股??」
「まぁ本当かどうかわかんないけどね」
あくまで噂、でもなぜ?
あんなにも好きだと伝えてくれた君が、、彼女達はしばらく話すとその場で解散した。その場私の不安と恐怖が残る。
「凌央くん…本当?」
誰もいない、2ーA組の教室にボソリと呟いた
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