10話【…】
桃side
全てが急すぎる為、愛羅と凌央くんにちゃんとバイバイを言えなかったが、ニヤニヤしながらこちらを見る愛羅の顔が鮮明に覚えてるのは何故だろう(腹立たせんな)いや、それよりもなんで2人で帰りたかったのか理由を聞かないと、私は少し前を歩く颯太くんに聞いた。
「ねぇ、颯太くん」
「はい、なんですか」
「なんで2人きりで帰ろうとしたの?」
「なんでって…言わなきゃだめすか?」
だるそうに言う颯太くん。別に嫌なら言わなくて言いよと言った。しつこく言っても嫌われるだけだ、そのうち教えてくれることであろう。知りたいけど…ここは我慢だ。
「…っす。」
「ん?、何か言った?」
「二人の時間が短かったから、、一緒に居たいなって思っただけっす」
いい終わったあと、恥ずっ…と言いながら顔を隠す颯太くん。可愛い…彼氏が可愛い…どうしようこの気持ち。。最寄りの駅まで送りますと、言ってくれた。家までの最寄りの駅なのか、それとも乗り換える前なのか、、分からないけど、青春してるなそう思った。
夕焼けをバックに大好きな君の後ろ姿を撮る。…匂わせに使ってい?と聞くと、なら俺も先輩を撮りますと言われた。2人で匂わせ撮ってそれをインスタに載せる。匂わせじゃなくてもうそれ…付き合ってること晒してるもんじゃん…。
長い長い夏休みはあっという間に過ぎ、
季節は秋へと進んでいく。進路も…決めないとな。
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