7話【水着】

颯太side


先輩は分かってない。

自分が可愛いってことに。その理由は今でも明かされてるし過去でも明かされてる。なんぱされる人は尻軽だと言う人もいるけど、俺はほんとに可愛い人しかやられないそう思ってる。俺の桃先輩なのに。他の人になんてあげるわけが無い。まぁ、会長と愛羅先輩は例外だけど…


辺りを見渡すと、水着姿の人で多かった。

そう言えば、先輩まだパーカー着てる。脱がないのか…?いや、変態かよ。そんなタイミングってのがあるだろ俺、、。でも好きな人の水着姿は見たい、それは男なら分かるはず。凌央先輩に聞くか、そう思いながら声をかけに行った。



「桃先輩の水着姿を見たい?」


「はい、パーカー着てるんで見れないから」


「言えば?素直に見たいんで脱いでくださいって」


「そんな、変態発言…できるわけが」


「お前俺が変態って言いたいのかよ笑」


「いえ、じゃあ凌央先輩は愛羅先輩の水着姿見たくないんですか」


「俺?んー。。見たいけど、ほかの奴も見てるってなったらパーカー脱がせたくない笑」


少し考えながら、言い終わったあとニコッと効果音が着くかのように笑った凌央先輩。確かにそれはある。ほかの男が、桃先輩の水着姿を見るとしたら…??考えただけでも嫌だ。先輩やっぱり脱がないでください、そう思いながらプールの中へと入っていく。冷たくとても気持ちがいい。


「あ、パーカー脱ぐか桃」


「そうだね愛羅」


え、、?脱ぐの???ちょ、先輩…??

思ってた通りと違う。どちらかと言うと先輩達は俺達が脱いでくださいと言っても『えー笑』っていうタイプだと思ってたのに、、まさかこう簡単に行くとは…。おもっても見なかった。そう思うのは俺だけではないようで、


「え、愛羅先輩方脱ぐんですか?」


「何凌央くん、不満?」


「いや、不満というか。。他の輩に見られたくないなって」


凌央先輩、意外と攻めるよな。。

そう思っているとそれはまぁ、愛羅先輩には響いたようで、脱ぐのやめとくわ…と、手はパーカーから離れた。桃先輩も、愛羅先輩が脱がないならと言って手をパーカーから離した。良かった。謎の安心感に浸りながらプールで泳いでいる。


…でも、本能というものは怖いもので。

先輩の方により、耳打ちで


「先輩、後で個人的に俺だけに見せてくれますか?」



と、言っていた。

後で先輩の声が響いたのは誰もが思ったことであろう。


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