5話【プール】

桃story


頑張って誘ったプールの日。

プールには最適な気温で良かったと心底思っている。ちなみに最寄り駅で、今みんなを待っている所だ。誰が先に来るかな、音楽を聴きながら数分待った頃、足跡が私の前で止まった。来たのは


「愛羅!」


「ごめん、遅れた?」


「大丈夫だよ。私が先に来ただけだから」


「そか、ならいいけど」


涼しそうなワンピースに少なめの荷物で来た愛羅。珍しくお団子にしてる可愛い。暑いねと言って隣に来た。時間が経つ度に気温は少しずつ高くなっていく水分補給しないとな…。手持ちの扇風機をフルで活動させながら残り3人を待つ。




「じゃあ、行こうか」


颯太くん、凌央くんの順で来た。悠燈くんと果歩も誘ったけど、用事があって来れないらしい。。まぁそれは仕方ないよね。4人で歩き出しプールのある場所へ移動した。



「うわぁ、人いっぱい」


「迷子になりそうですね」


「確かに、桃先輩はぐれないようにしてくださいね」


「は、はぐれないよ!?!?」


えー?ほんとですか?とか言って煽ってきた颯太くん。その光景をニヤニヤしながら愛羅と凌央くんは見てくる。やめとけそんな顔すんな。。手繋いだらいいんじゃない?と言って進めてくるが、そ、そんな急に繋げと言われて繋げるバカがどこにいる(お前の友達そうだろうが)


「そうですね。繋ぎます?」


サッと出された右手。

恥ずかしがらも握った。ただでさえ暑いのにもっと暑くなった。結局更衣室まで繋いでいたのはここだけの話

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る