3話【水族館】
愛羅side
「じゃあ、行きますか」
「うん」
猛暑の中、私と凌央くんは水族館に来ていた。1度は彼氏と行ってみたかったんだよな…夢が叶うこの瞬間はもれなく嬉しくて私はとても幸せだ。前の日にチケットを買っていたおかげで、スムーズに入ることがてきた。
「ほんとにいいんですか?払わなくて」
「いいよ。凌央くんにはいつもお世話になってるから」
「…今度お礼しますね」
水族館に行きたいって言ったのも私のわがままだしこれくらいはいいよね…??
中はとてもひんやりしていて気持ちがいい。
周りは家族連れで多く賑わっている。
「あ!サメだ〜!!みて〜凌央くん!」
「ふっ笑そうですね。サメですね」
「な、なんで笑うのよ…」
「いつも大人ぽい先輩が、サメみて興奮してる小さい子みたいで可愛いなって思っただけですよ。」
「…天然タラシ」
「え?」
大きな体のサメは優雅に泳ぎ私たちが見えるところから消える。それにしてもこの天然タラシをどうにかしないと…顔が暑い。。
「あれ?先輩照れてます?」
「照れてない」
隠しきれない、君への気持ちは水族館の動物達のように多く気持ちをどうにかするためにお土産に入った。
・
「色々あるね」
「ですね」
ぬいぐるみや、被り物など沢山置いてありどれを買っていくか、桃と果歩へのお土産にするか悩んでいた。どれも可愛くて、選ぶことはできない…
「先輩」
「ん?わぁ」
「あはは笑。これ可愛くないですか?」
そう言って私の顔にぐっと近ずけたのはイルカのぬいぐるみ。確かにかわいいけど、それやってるお前の方が可愛い。
「…たしかに可愛い。」
「ですよね。先輩ならそういうと思いました。ですのではい」
「?」
「プレゼントです」
どうぞって言って渡してくる凌央くん。
お前ほんとそう言う…彼氏としてはとてもすがくかんぺきで、私はありがとうというしか出来なかった。
「あ、凌央くんの好きなキャラのガチャ」
「え!?!?」
「はや笑」
可愛い一面もある。私の彼氏は最強だなと思いながら、待っていると。見たことある人達が私の目に入った
「あれって」
間違いない。桃と颯太くんだ。
ここで。デートしてたとは…考えること同じなんだなと渋々考えると、2人の初々しさに思わず笑みが零れる。幸せそうでなりよりだ
「愛羅」
「へ?」
「やっと気づきましたね。ずっと声掛けても気づかなかったんで良かったですよ」
「いや、今名前…」
「気づいてくれるって思ったらこれしかなくてすみません呼び捨てで呼んでしまって、」
不意に呼ばれた君からの呼び捨てに全私の思考回路は停止した。その後の水族館の思い出はあまり覚えていない
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