2話【友情】
悠燈side
「んでさ、可愛いんだよ…」
「その話本人に言えばいいのに」
「言えるわけねぇわ」
たまにする凌央との通話。
今日は惚気が多い。まぁあれだけ先輩のことが好きだったせいか。電話越しでもワクワクした顔、早く会いたいそう思っているのが伝わる。よく本人の目の前では冷静な顔でクールに振舞ってるなって思う。いつか爆発するんじゃないか僕は少し不安である。いや、だいぶ不安である。
「でも、凌央。先輩に素っ気なくして
向こうが、凌央くんに嫌われてるかもって思われたら終わりだからね?」
「うっ…わかってる。
そういう悠燈は定期的に彼女とかに甘えてたりすんの?」
「え、僕?まぁ凌央よりはね」
「まじか」
言うて僕もそんなにデレてないけど、先輩が沸くところも見たい気もしたから優しい嘘をついた。僕にとっては2人とも大事な人で大好きな人だから、幸せになってもらいたい。たまにはいいよね…?
・
しばらく話して、勉強など教えてたら深夜をまわる時間になってた。そろそろ終わろうと僕から話す。明日は僕個人用事があるのと、凌央は凌央で先輩とデートらしい。向こうから誘ってもらったらしいけど、、そんな日に遅刻とかダサいしカッコ悪いから通話は終わりにしようそういった。
「じゃあ、また明日どうせ通話するんでしょ。話聞くよ」
「よくおわかりで。頼んだわ、あ。悠燈」
「ん?」
「いつもありがとうな」
また明日よろしく。そう言って切られる電話
この男ってもんは…どこかかしら心が暖かくなるようなそんな気がした。
どうか2人のデートが楽しいものでありますようにと願った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます