第14話逃亡

サツにパクられたら本当に人生どうもならなくなっちまう。まぁクスリに手を出した時点でどうにもならないが....

警察の厄介ぶりはゴキブリの如くだ日本中に拠点を持ち何かあれば寄って集ってくる。

耳の奥から脳までつんざくサイレン音

ふらつく足で逃げた 逃げた 逃げた

裏路地に隠れた もう体力は限界だ

俺の今の状態は半裸だ とてもじゃないが夜を越せる状態じゃねぇ。

寒い。。 ヤクをやれば寒さなんて熱風に感じられる

ヤクもなにも全部家の中だ。今じゃゴキブリどもが部屋を漁ってる頃だろ ヤクも没収か....

暖かい風がどこからか流れるのを感じた

排気口だ 焼肉の匂いがする暖房だありがたい

匂いを嗅ぐと自然と腹がへる それが焼肉だからな

金は無い いやケツポケットにくしゃくしゃの1000円札

まずは微々たる体力で自動販売機を目指す

足元が不安定だ これじゃ自転車も漕げない

自動販売機に着き1000円札を入れるも手が震えて入らない くそが

1000円札を入れるのに15分ぐらいかかった

ドアを強くノックする勢いで100円の缶コーヒーを押す

2つ買いそれを首筋に当てそして缶が潰れるぐらい抱きしめた。誰よりも暖かい 無機物だけどな

路地裏に戻り冷める前に缶コーヒーを飲んだ

だがここで朝を待つのはダメだ

このまま半裸のまま朝出歩いたら職質されちまう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る