❼【周辺国家】ローガリア・バローク他
◆ローガリア王国
十年に渡るアーシア西南部戦争に敗れるまでアーシア大陸一の覇権国家だった君主制国家。国土はアーシア大陸の約六分の一を誇るが、十年戦争の敗北を受けて自治領を除く植民地域全てをエングラシアに譲渡。戦争終結後に結ばれた講和条約に基づき、交易および人的交流を再開している。
また農地整理や産業の自動化技術などエングラシアに起こった産業革命の影響も受け、作中現在は鉄道および運河建設で賑わっている。
終戦後五十年余りを経過した作中現在でも密かに覇権奪還の機会を伺っているが、国境を隣接するバロークを警戒して目立った行動は取れていない。秘密裏に魔法戦艦を建造している。
人種はガリアン人が多数派を占めるが、大陸土着のアールヴやドウェルヴなど少数民族も存在している。総人口は推定約二千五百万人。君主はオルレアン王朝エリエンヌ女王。老齢のご夫人。
エングラシアの主なローガリア評「神経質な蛮族」。
*表向きはエングラシアと仲良くしている国です。
◆インペリアル・バローク
アーシア大陸の約五分の二を支配する巨大帝国。同大陸北部の大半を占めるが気候は恵まれておらず、国土の半分は凍土である。また広大な陸面積の割に人口は少なく、総人口は推定約二千二百万人。温暖なエングラシア・ローガリアとは敵対関係にあり、国境付近では軍事衝突も珍しくない。
渦ノ柱から最も遠いため魔法技術は遅れていると二大強国に思われているが、密かに神属に肩入れされ、ホムンクルス錬成式から人工鬼属を生み出す研究もしている。
また、エングラシア・ローガリア両国に諜報員を派遣したり、隠遁中の魔ノ王や盗賊団などを援助することで内側から弱体化させようとする思惑も持っている。
やや緑がかった肌を持つことからバローク人はエルフとゴブリンの混血種が興した国家とされる。君主は皇帝ミハイル・パーヴェル・バローク八世。即位間もない幼帝。
エングラシアの主なバローク評「凍土がベッド、北風で暖をとる連中」。
ローガリアの主なバローク評「年中冬眠から起き抜けの熊」。
*本設定の主要ヴィランです。
【エングラシア・ローガリア・バロークの状態】
作中現在の繁栄に満足し支配圏拡張にはもはや後向きのエングラシア、交易の恩恵およびバロークの脅威を天秤に掛け現状維持を選択せざるを得ないローガリア、貧しい国土から南西へ支配圏拡張を望むものの二大強国同時に敵に回したくないバロークと、言わば三竦み状態になっている。
***
◆オッサ山脈
アーシア大陸を西北から東に貫く山脈。「アーシアの背骨」を意味し、山脈北側の大半がバロークの支配下となっている。またエングラシアの覇権拡大を躊躇する一因でもある。
◆タナトシア大陸
エスト洋/優しい海に存在し、陸面積はアーシア大陸の約四分の一に相当する。シリシス歴元年の翌年に発見されるが、高度な文明の痕跡を残すものの存命する共同体は確認されていない。
神殿や都市の跡には天上から穿たれたと思われる巨大な穴が無数に残されており、天上の眷族に何らかの怒りを買って滅ぼされたと推測されている。
天上の眷族の絶対力を示す象徴とされ、またこの発見によりヒト属はあまり空を飛ぶことに積極的ではない。
◆ニンの国
東方の島国。シリシス歴二〇〇年代後半まで鎖国状態だった未開民族。隠密行動に長け、格闘・暗殺技術に優れた諜報組織の派遣を貿易の柱とする傭兵国家。
魔法武力に対するカウンターで要するにニンジャ。
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