内緒と理論

親戚に山、土地を持っている人がいる。山吹おじさん、そのひと。今実験の為の建物について相談しにきた。


"おめぇそんなもん作るんだか。じゃどんできるか?"


'分からないけどやってみる。'


と後ろから問われてそれに返事する。まぁ理論はあるし。その理論はこんなもの。

まず全ての物質を止める。位置留めのため。次に全ての位置関係を時飛ばしによってかえる。つまり、タイムスリップしたい時代に合わせてその時代の人を黄泉帰りさせたりある時代の人を殺したり、惑星の位置や宇宙の大きさをいじってしまう。あらゆる電子ですら位置替えする。ただし、惑星が移動した周回した回数は完全に誤魔化すことはできない。例えば周回数を数えている、捉えてる機械やカメラが俺のミスで残してしまってたらアウトだということ。だから完全に誤魔化す、つまりは完全なタイムスリップができていないということ。最後自分が動けるようにする。これは意外に簡単だ。未来の人がこれを俺もやろうとしてることからやってるだろうから、俺をそこにいさせないと首尾一貫の法則


(#注ググってほしい、詳しくは科学雑誌ニュートンを参照してほしい。)


が成り立たないくなるからと俺を次で、で説明したものは自分も当てはまるからそれらの理由から楽だと考えてるから。まぁ大変なのは位置留めと位置直し。だけど機械だけ動けるようにしないといけないし、素粒子サイズから惑星サイズ、宇宙サイズの機械を作る必要もある。位置を変えるための莫大なエネルギーがいる。もうめちゃくちゃ大変だ。


(#良い子のみんなはやらないで。タイムジャンプ機はまだ学者が色々考えられている代物だし、現実的には不可に近い代物。真面目にやると絶対に300歳になってもできない、絶対死ぬまでには現在できないといわれる代物なので。谷川の理論はとりあえず合ってる。空想論ではない空想科学である。

(学者さん向け"多世界解釈に基本的なループ重力理論の考え方を合わせたものであります。") )


実験のため、作るために


"山吹おじさん建物建てていいよな。"


建物の位置決めのために山を巡っているときに聞くと、


"コンクリートとかはダメと聞いたことあったな。"


どうやら国とかが指定した自然地区らしい


そう言われた。熊とかの対策の一環が自然地区だそうだ。なので仕方なくこっそりコンクリートの研究施設を建てることになった。まぁ山吹おじさんには許可を取ったから大丈夫だろう。実は同行してた母になんか弱み握られてるようで、しゃあないなと許可せざる得なかった。ただバレるなよと念を入れられたけど。毎日それでヒヤヒヤするが、そうじゃないとちょと破天荒な実験ができないもんな。危なかしい重力実験とか。マル月マル日には建物は急ピッチでできた。自分と地元工務店によるもの。工務店には賄賂で面倒事は済ませた。これで、ヒヤヒヤな日々はこうして始まった。

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