第20話 地下闘技場4

「何を!?」




 突然、ジョニーはラヴァイトの前に現れ、



 ラヴァイトの急所を的確にダメージを与える。




「君も知りたいだろう?僕が的確に君達を苦しめ、




 君のここまで圧倒的に叩きのめせるのはどうしてか?」




 ラヴァイトは無言だった。




「それは僕の異能<全てを知る者>のおかげさ!!




 これは知りたいと思えば、何でも教えてくれる。




 例えばどんだけ君が警戒しても、



 僕の異能が君をどうすれば攻撃が当たるか教えてくれる。




 後は教えてくれた事を実行するだけでこの通り」




 ラヴァイトは闘技場の壁まで吹っ飛ぶ。




「格闘技だけじゃない。




 金も、名誉も、地位も、未来も、



 あらゆる事を知りたいと思えば何でも教えてくれる。




 それを実行すれば何でも手に入る。




 <全てを知る者>が僕の栄光の未来を邪魔するのは、



 君達の二人だと教えてくれた。




 邪魔する者は、さんざん苦しめてから殺す」




「お前は自分の異能に振り回されている」




 ラヴァイトはジョニーにそう断言した。




「お説教は沢山だ。そうだ、あの人の事が知りたいだろ?




 あの人は妖怪なんだよ!自然発生した高位の上級妖怪なんだよ!!




 しかも売女なんだよ。処女じゃないだよ、残念!!




 あの人が君に付いていったは興味本位だったんだよ!!




 興味さえあれば誰にでも付いて行くし、必要があれば誰とでも寝る。




 純粋無垢な女だと思った?残念でしたー!!!!」




「うるさい」




 ラヴァイトは苦しそうな顔で言った。

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