第17話 地下闘技場1

「がああああーーー」




 巨大な妖怪が絶叫する。




「ほう、試練を乗り越えてきただけはあるね。」




 研究所にいた、何処か品のある顔立ちの男。




 その男はオーケストラの指揮者ような格好で、




 甲子園のような地下闘技場のアルプススタンドにいる。




 その傍らにあの人形のような少女がいる。




 その闘技場にはアサトと、




 鶴の頭で蝶の羽が生えた蒸気機関車ような身体をした巨大な妖怪がいる。




「倉庫で妖怪化したゲシュバイトを殺して、ここの闘技場に来たのね」




 闘技場のアルプススタンドにシュアが居た。




 闘技場の片隅にセルティアスが動かぬ肉塊化していた。




 アサトの利き手の逆の手(ウィークハンド)にはウィルグローの姿が在った。




「よくも、ラヴァイトを殺したな!!」




 ウィルグローは叫ぶ。




 どうやら、ラヴァイトはあの妖怪に殺されたらしい。




「死ねええええ!!!!」




 アサトはウィルグローの引き金を引く。




 すると、ビーム砲のような光が放たれる。




 それによって、巨大な妖怪の体は大きく削られる。




「コウーーーー!!!!」




 巨大な妖怪も負けじと、黒い塊を吐く。




 それをアサトに当たる。




「うおおおおーー!!!!」




 アサトは絶叫して倒れた。




 

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