第13話 研究所11
プシュウウウ、ガシャン!!
棺のような形をした機械から、ラヴァイトは
おぼつかない足取りで棺の外に出る。
「おい、大丈夫か?」
アサトはラヴァイトに声をかける。
「なんで、私は生きているのでしょう」
ラヴァイトは悲痛な声をあげる。
「ラヴァイト、お前の身に何があった?」
ウィルグローはラヴァイトに尋ねる。
「こんな真実を知るくらいなら、死んだほうがましですよ」
ラヴァイトは悲しみに打ちひしがれる。
「倒れる前に何を伝えようとしたんだ?」
アサトはラヴァイトの両肩を抑えて、尋ねる。
「なんで、このまま死なしてくれなかったんですか!!!!」
ラヴァイトはアサトに悲痛な想いをぶつける。
「ぐだぐだ言ってねーで、俺の質問に答えろ!!」
アサトは乱暴にラヴァイトの胸倉を掴む。
しかし、ラヴァイトはその話になると目を逸らして、押し黙る。
「黙ってないで何か言えよ!!!」
アサトはラヴァイトの態度に苛立ちを募らす。
「アサト、その辺で止さないか。ラヴァイトは病み上がりなんだぞ」
ウィルグローは二人の仲裁に入る。
「……判ったよ。……」
アサトはバツ悪そうに手を離す。
ラヴァイトもアサトに済まなそうな顔する。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます