第13話 研究所11

プシュウウウ、ガシャン!!




 棺のような形をした機械から、ラヴァイトは




 おぼつかない足取りで棺の外に出る。




「おい、大丈夫か?」




 アサトはラヴァイトに声をかける。




「なんで、私は生きているのでしょう」




 ラヴァイトは悲痛な声をあげる。




「ラヴァイト、お前の身に何があった?」




 ウィルグローはラヴァイトに尋ねる。




「こんな真実を知るくらいなら、死んだほうがましですよ」






 ラヴァイトは悲しみに打ちひしがれる。




「倒れる前に何を伝えようとしたんだ?」




 アサトはラヴァイトの両肩を抑えて、尋ねる。




「なんで、このまま死なしてくれなかったんですか!!!!」




 ラヴァイトはアサトに悲痛な想いをぶつける。




「ぐだぐだ言ってねーで、俺の質問に答えろ!!」




 アサトは乱暴にラヴァイトの胸倉を掴む。




 しかし、ラヴァイトはその話になると目を逸らして、押し黙る。




「黙ってないで何か言えよ!!!」




 アサトはラヴァイトの態度に苛立ちを募らす。




「アサト、その辺で止さないか。ラヴァイトは病み上がりなんだぞ」




 ウィルグローは二人の仲裁に入る。




「……判ったよ。……」




 アサトはバツ悪そうに手を離す。




 ラヴァイトもアサトに済まなそうな顔する。 




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