第7話 研究所5

 しかし、アサトはそれを強引に振りほどき、そこらにある書類の束をゲシュバイト


 に投げつける。




 バサッ!!




「たかが、下っ端のやられキャラごときにいちいちかまってられるか!!」




 すると、怪しい色したフラスコがアサトの方へ飛んでくる。




 ガシャーン!!!!




それをアサトはひょいとかわす。




「誰がやられキャラだ!!セルティアス様がああ言うが、もう許さん!!まとめて始末し


 てやる」




 逆上したゲシュバイトは研究室にあるビンや書類などを次々と投げつける。




「こっちは忙しいんだ。とっととかかってきやがれ!!!!」




 アサトもこれに応戦する。




 バサッ!! ガシャーン!!!! バサッ!! ガシャーン!!!!




 二人の争いの所為で、次第に研究室は不気味な色と煙が覆い始める。




 ラヴァイトの足元で散らばった書類が薬によって変色する様子を見て、




「ハア………、勝手にしてください……」




 ラヴァイトはため息混じりに呟く。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る