第3話 研究所1

「何度言えば解る!?そんなことは知らない。とっとと、お帰り願おう」




 老人は2人の青年に対して怒気を含んだ口調で答える。




 老人の年齢は五~六十代。剃髪でいかにも小悪党という顔。

 

 

 白衣を纏い、胴長短足。




「とぼけるな!!もうネタが割れてんだよ!!」




 負けじと1人の青年は言い返す。




 青年の年齢は二十歳前後。金髪でウニのようなツンツン頭。



 チンピラのような顔。中肉中背。




 皮ジャンにGパン、革靴。一昔前のミュージシャンを思わせる。




「はて?何のことやら。そんなことよりも後ろの連れは誰だ?」




 後ろにいるもう1人の青年は眼鏡かけ、そこそこハンサムだがさえない顔。




 透き通る様な緑の髪で背は平均よりやや高く、年齢は二~三十代。




 フレンチコートにスーツ。刑事ドラマを連想させる。




「話をそらすな!!」




 ツンツン頭の青年は老人を睨みつける。




「アサト、私も聞きたい事があったんです」




 緑髪の青年はアサトの後ろから姿を現す。




「お、お前は、NO26!!やはり、生きていたか……」




 緑髪の青年を見て、老人は驚いた顔をする。




「何か、私の事を知っているんですか!!!!」




 緑髪の青年は欲しいおもちゃを見つけた子供ような顔をする。




「貴様が何をしでかしたのか、判っているのか!!!!」




 老人は緑髪の青年を睨みつける。


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