第10話

「お疲れ様です。ただいま戻りました。」


事務所にはメンバー全員が揃っていた。


「潤ちゃんおかえりー。」


TAIGAさんがすぐに声を掛けてきてくれた。


「おかえり!疲れたやろ?」


「TAKEさん、すみませんでした。」


RENさんがリーダーのTAKEさんに頭を下げた。


「何もなくてよかったよ!最近忙しかったからRENも気分転換になったやろうし、今日も特にスケジュール入っていないから帰って休んでいいよ!潤ちゃんもね!」


TAKEさんは優しい口調でRENさんに声かけた。


「ありがとうございます!さすがに疲れました。」


自分はTAKEさんの言葉に甘えるように早く帰宅し、ゆっくりしたいと思っていた。


「あっRENちゃんを送ってからそのまま帰宅していいから。明日は10時に事務所に来てね。」


”えっ、RENさんを送っていくのかー”

と思ったがとにかく一人になりたかった自分はタクシーを呼び、手際よく荷物を乗せて、まずはRENさんの自宅に向かうことにした。

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